3DVR技術を用いたバーチャル美術館が超話題!その効果や特徴とは

こんにちは!株式会社 Advalay編集部です。
コロナ禍で美術館でもバーチャルツアーの導入が浸透して来ました。

しかし、
「美術館にバーチャルツアーを導入するメリットや効果がわからない」
「オンラインサービスを充実させると、美術館に人が来なくなってしまうのではないか」
「バーチャルツアーを美術館でどのように活用するのか事例を知りたい」

などのお悩みやご相談をいただくことがあります。

そこで今回は、美術館においてどのようにバーチャルツアーを活用するのか、また導入のメリットや効果について詳しく解説いたします。

私たちは、2,000件以上のバーチャルツアーの制作実績があり、大規模美術館の撮影経験もあるためより専門的な情報をご提供することができます。

この記事でわかること
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なぜ今美術館でバーチャルツアーの導入が進んでいるのか

24時間365日入場可能

オンライン美術館は、ネット環境さえ整っていれば24時間365日アクセス可能です。
「仕事や学校の都合で営業時間に間に合わない」また「休館日で展示を見ることができなかった…」などの問題を解決することができます。
時間や場所の制約を超えてアートを届けることができるのです。

自分のペースで好きなだけ作品を鑑賞することができる

オフラインの会場では、多くの来場客が溢れており、なかなかゆっくり自分だけのペースで作品を鑑賞することができません。
しかしオンライン美術館は、完全に貸切空間のため自分の興味がある作品をじっくりと何度でも時間を忘れて楽しむことができます

デジタル技術を活用した多彩なコンテンツが求められている

デジタル技術が発展し、リアルとデジタルが融合した多彩な作品が求められる時代になりました。
オンライン美術館であれば、制作ツール自体の機能に加えCGなどの編集技術でこれまでにないコンテンツを生み出すことができます。

バーチャルツアーを導入している美術館の事例

実際にバーチャルツアーを導入している有名美術館3選をご紹介します。

森美術館

引用:https://www.mori.art.museum/jp/digital/03/

ホロコースト展

引用:https://holocaust-virtual-tour.com/

東京都美術館

東京都美術館 ドールハウス
引用:https://www.tobikan.jp/

弊社が制作するバーチャルツアーの機能や特徴

オンライン美術館の制作ツールはさまざまあります。
弊社の制作するバーチャルツアーの特徴とその魅力を5つご紹介します!

4Kの高画質映像

北斎づくし 全体空間
引用:https://hokusai2021.jp/

4K解像度を使った高画質映像です。
上の写真は北斎づくし展のバーチャルツアー映像ですが、北斎作品の繊細なタッチやデザインまで鮮明に表現されていることがわかります。
美術館は、空間全体だけでなく、作品1つ1つを主役級に美しく撮影することで映像のクオリティーが高まります。

タグ機能で作品をより詳しく!

引用:https://holocaust-virtual-tour.com/

バーチャルツアーはただ撮影するだけでなく、編集することもできます。
タグ機能 では、テキスト・画像・動画・リンクなどを埋め込むことができ、作品のより詳しい情報を掲載することができます。

作品の解説専用のWEBサイトと連携することで、より展示への理解や興味を深めることができます。またオンラインショップのリンクを差し込めば、作品を見ながらショッピングをすることができるなど、オンラインならではのシステムも実現することができます。

スムーズなウォークスルー

これまで美術館のPRツールといえば、画像や動画がメインでした。
しかし今後は、美術館の「すべて」を知りたいというユーザーが増えることが予想されるため、美術館の空間全体がわかる3D映像が必須アイテムになる可能性もあります。

画像や動画では、特定のエリアや作品が断片的に掲載されている状態でしたが、3D映像であれば空間内どこへでも自由自在に移動することができます。このように、ユーザー自身が「自分自身の手で見たいコンテンツをコントロールできる」という感覚がオンライン鑑賞をより快適にします。

会場内のマップが表示

那須ステンドグラス フロアマップ
引用:https://sgm-nasu.com/news/%E3%80%90%E3%81%8A%E5%AE%B6%E3%81%A7%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%82%80%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8%E2%99%A1%E3%80%91360%E6%98%A0%E5%83%8F%E5%85%AC%E9%96%8B%E4%B8%AD%EF%BC%81/

上の写真のように館内のマップを表示することができます。
移動コスト0で、行きたいと思った場所に瞬時に移動することができるのはオンラインコンテンツの大きなメリットの1つです。

また通常の展示では、「もう一度あの作品を見たい!」と思ってもなかなか引き返すことは難しいですが、Matterport美術館ではいつでも何度でも同じ作品を見に来ることができます。

展示をダイジェストで自動再生

引用:https://holocaust-virtual-tour.com/

バーチャルツアーの中にはハイライトという機能を使って、展示をダイジェストで自動再生することができます。
デジタルツールの操作に慣れていない方や、短時間で鑑賞を見たい方にも安心の機能です。

バーチャルツアーの活用方法

ホームページに掲載し、集客・ PRに

Matterport 活用事例 ホームページ掲載
引用:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/

もっとも多い活用事例は、ホームページへの掲載です。
展示のPRに使用しています。ホームページ上で展示のすべてを公開してしまうと、オフラインの美術館に足を運ぶ人が少なくなるのではないかとのご相談をいただくこともありますが、実際には来場客は増加することが期待できます。

デジタル技術が発展し、オンラインでもリアルの空間同様の体験を作れるようになっていますが、やはりどうしても美しいと思ったものは自分の目で確かめたくなってしまうものです。

オンラインコンテンツの充実はリアルの価値を上げるためのツールとも言えるかもしれません。

開催期間終了後のアーカイブ保存用

2つ目の活用方法は、展示のアーカイブ保存です。
展覧会は開催期間が限定されているものが多くあります。それぞれの展示の個性が溢れた唯一無二の空間を、開催期間が終わると同時に無くしてしまうというのは少し寂しいと感じる方もいるのではないでしょうか。

1度撮影し、コンテンツを制作ておけば、半永久的に作品や展示空間を保管しておくことができるため、主催者や製作者にとっても嬉しいアイテムです。

有料コンテンツの販売

北斎づくし 音声ガイド 鍵タグ
引用:https://hokusai2021.jp/

バーチャルツアーを売上に繋げるような活用を検討している方は、有料コンテンツ制作もオススメです。

上の写真は、北斎づくし展の映像で音声ガイドを有料で販売した事例です。こちらは弊社がシステムを構築し映像を編集しております。
詳しくは下の記事で解説しています。

バーチャルツアーの導入効果は?

バーチャルツアーを導入した美術館では、さまざまな効果が出ています。
例えば、北斎づくし展では、有料コンテンツとして導入した人気俳優の音声ガイドが非常に好評で、SNSでは多くのコメントが寄せられていました。

また、コロナ禍で開催が中止になってしまった森美術館の展示は、オンライン上で復活しました。
多くの方の思いが詰まった作品を、無駄にすることなく発信することができたのは非常に大きな効果と言えるのではないでしょうか。

下の記事では、東京都美術館様、ホロコースト展(Matterport制作会社)様に導入背景や効果などについてインタビューさせていただいていますので、ぜひ参考にしてみてください。

Matterportの制作方法

STEP
打ち合わせ

撮影日の調整を行います。

この際、作品や展示エリアの撮影可否を1つ1つ確認していきます。

STEP
撮影

撮影当日は、カメラマン1〜2名で撮影を行います。
撮影時の立会いは不要です(撮影前の最終確認時は立会いをお願いしています)。
美術館の規模にもよりますが、2〜3日間程度で撮影を進めていきます。

美術館の撮影では、作品がより鮮明に映るようカメラの高さや位置に気をつけて細かく撮影を行うことでクオリティーの高い映像が出来上がります。

STEP
編集

撮影が完了し、3Dモデルが完成したらデータを編集していきます。
タグの埋め込みや、ぼかし処理など目的に合わせてコンテンツを追加し充実した映像に仕上げます。

基本的には、デフォルトの機能での編集になりますが、さらにオリジナルのカスタマイズを行いたい場合は要件定義や活用のヒアリングを伺った上でシステムを構築します。

STEP
納品

編集まで完了したら、納品です。
Matterportから発行されるURLでの納品で、こちらのURLを貼り付けるだけでPCやスマートフォンでいつでも閲覧できるようになります。

美術館にバーチャルツアーを導入する際の3つの注意点

著作権などの権利問題に注意する

美術館の展示物には、著作権などの権利問題に留意する必要があります。撮影を行う前に、公開してはいけないものの撤去など慎重に準備を進めましょう。

デジタルツールの操作スキルをつける

オンラインコンテンツを導入するためには、どうしてもある程度のデジタルスキルが必要になります。特にリアルタイムで展示を公開する場合は、ツールの操作に手間取ってしまうとスムーズに鑑賞ができなくなってしまいます。そのため目的に合わせたツール選びと、そのツールの操作方法を確実にマスターしておくことをオススメします。

オンラインでは伝わりきらない部分もある

デジタル技術の発展により、リアルをそのまま疑似体験できるようになりました。しかし、匂いや触感などオンラインではどうしても伝わりきらない要素もあります。それらの障壁をなくすことができるようなアイデアが必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
バーチャル美術館についてまとめます。

Matterport美術館 まとめ
  • バーチャル美術館は、いつでもどこでも何度でも見ることができるため注目が集まっている
  • デジタルとリアルが融合した斬新なコンテンツの誕生も期待できる
  • 森美術館や東京都美術館など有名美術館でも導入が進んでいる
  • 4K高解像度やタグ機能など、バーチャルツアーは美術館の相性は非常に良い◎
  • バーチャルツアーを用いてオンライン美術館を導入する際には、著作権問題やデジタルツールの操作方法などに注意する

ウィズコロナ時代の新常識としてリアルとオンラインが融合した新たな集客・PR方法がどんどん浸透しており、バーチャルツアーも幅広い分野で導入が進んでいます。

弊社では2,000件以上の撮影実績をもとに、撮影だけではなく3D モデルを活かしたプロモーション提案が強みです。
バーチャルツアーの制作やオリジナルのカスタマイズは弊社にお任せください。その他活用方法のご相談など、お気軽にお問い合わせください。

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Advalay編集部
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