バーチャルツアーがコロナ禍の森美術館を救う。今後の美術館はどう変わる?
こんにちは!株式会社Advalay編集部です!
コロナの影響で開館することなく終了してしまった「未来と芸術展」を復活させたバーチャルツアー。
今回は、森美術館「未来と芸術展」のバーチャルツアーについて、なぜ話題になっているのかその仕組みや魅力に迫ります。
私たちは、東京都美術館さまなど大規模美術館のバーチャルツアーの映像制作にも協力させていただいており、より専門的に映像を解説することができます。
(東京都美術館さまの事例やインタビューが気になる方は下の記事も参考にしてみてください。)
この記事はこんな方にオススメです!
「コロナ禍でも集客できるよう何か新しい取り組みをしたい」
「バーチャルツアーを導入したいけれど仕組みや制作方法がわからない…」
「なぜこんなに話題になっているのかバーチャルツアーの特徴やシステムを詳しく知りたい」
なぜ今オンライン美術館が流行っているのか
新型コロナウイルス感染症の流行で外出が制限されるようになり、各方面にさまざまな影響をもたらしました。
なかなか「終わり」は見えず不安な日々が続くばかり。そこで「ウィズコロナ」というワードも出現し、ウイルスと共存する新たな時代が始っています。
美術館でも新たな時代の「ニューノーマル」として浸透してきた「オンライン美術館」という楽しみ方。
テクノロジーの進化により多種多様な機能を実現できるようになった今、リアルとデジタルが融合した新たな美術館のスタイルに注目が集まっているのです。
森美術館のバーチャルツアー
「オンライン美術館」を真っ先に試みたのが森美術館。
オフライン同様、もしくはそれ以上に充実したコンテンツが完成しています。
今回オンライン美術館を導入した展覧会のが、森美術館で行われていた「未来と芸術展」。
新型コロナウイルス感染症の影響で展示が中止になってしまいました。しかし展示自体はすでに設置済みであったため、森美術館の特別顧問である南條さんの判断でオンライン映像を残したといいます。
(引用:https://www.artlogue.org/node/8648)
(実際のオンライン美術館映像)
(引用:https://www.mori.art.museum/jp/digital/03/)
オンライン美術館はどのようになっているのか解説していきます。
まず印象的なのは4Kによる画質の繊細さ。
リアルの空間と変わらないハイクオリティーな映像の中をスムーズに移動していきます。
誰にも邪魔されない自分だけの独占空間で好きなだけ作品を鑑賞することができます。
そしてオンラインならではの機能にも注目です。
空間内にある丸いボタンをクリックすると、テキストや映像が表示されます。
ここでは、南條さんの解説動画と合わせて鑑賞することができるため、作品の深い理解につながり充実した時間を過ごすことができます。
また、展覧会では、進行方向が決められていたり、会場が広い場合、一度見た場所に戻ることは難しいのではないでしょうか。
オンラインであれば、会場全体の映像も見れるため何度でも見たい場所に瞬時に移動ができるため効率よく、鑑賞を進めることができます。
この映像は、PCやスマートフォンなどデバイスさえ持っていれば、365日24時間どこからでもアクセスできるため長時間の拘束による鑑賞疲れも防ぐことができます。
このように、オフラインで開催する展覧会の「代わり」としてだけでなく、デジタル技術によるオンラインならではの価値を加えた「オンライン美術館」。
今回オンライン美術館の制作に使われたのが、 Matterport(マーターポート) というカメラ。赤外線を使って実空間を360°認識し、撮影した空間をそのままオンライン上に生成できる技術です。
東京都美術館様など大規模美術館でもMatterportを活用したオンライン美術館の導入が進んでいます。
下の記事では、美術館でバーチャルツアーを導入するにあたり、導入効果や今後の課題について東京都美術館様にインタビューさせていただいていますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
いかかでしたでしょうか。
感染症の流行により各所でどのように生き残るかが問われています。
事態が収まるのを待つのか、新たな一歩を踏み出すのか。
美術館がどのような進化をしていくのか目が離せません。
美術館のバーチャルツアーを検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
1,500施設以上の撮影実績を持つ弊社が、美術館の魅力発信をサポートさせていただきます。