バーチャルショップとは?メリットや3D技術を活用した有名ブランドの事例付き
「バーチャルショップって結局何がいいの?」
「他の店舗ではどのように導入しているのだろうか」
「導入したくても作り方がわからない」
上記のようなお悩みはありませんか?
わかるようでわからない「バーチャルショップ」について9店舗の事例を用いて、特徴やメリットをご紹介していきます!
私たちは、最先端のMatterportという技術を活用し大手アパレルショップなどのバーチャルショップの製作に携わらせていただいた実績があります。
ぜひこの記事を読み進めていただき、事例を見ながらバーチャルショップへの理解を深めていきましょう。
バーチャルショップとは?
バーチャルショップ(バーチャル店舗・仮想店舗)とは、3DVR技術を使ってオンライン上に作った仮装店舗のことです。
店舗でしか味わえないリアルの空気感とECサイトの手軽さの両方を実現した革新的なアイテムになることが期待されています。デジタルの力を活用し、ネット上でしか実現できない魅力的なコンテンツを作れることで注目を集めています。
このバーチャルショップは 、3Dの空間撮影を行うことができるMatterport(マーターポート)というカメラで作成された3Dデータです。
Matterportについてのさらに詳しい情報はこちらをご覧ください。
バーチャルショップの4つの魅力
バーチャルショップとは一体どのようなものなのか、Burberryさんの事例を使ってご紹介します。
1. 実際に店舗を歩いているかのようなウォークスルー機能
まずマーターポートの大きな特徴であるウォークスルー機能です。撮影した店内を自由自在に動き回ることができます。
以下、実際に店内をウォークスルーしている動画です。
4Kの高画質で撮影しているため、商品のデザインや店舗の雰囲気などありのままの店舗をリアルに映し出すことができます。
またPCでもデータを見ることができます。画面が大きい分、よりリアルに店内を見ることができるのでぜひのぞいてみてください!
バーチャル店舗であれば、いつでもどこからでも何度でも商品を見ることができるため非常に便利です。
またECサイトのようにただ商品が掲載されているだけではなく、店内を回って実際にショッピングしているかのような疑似体験ができるため、「ECサイトではリアルの空気感を味わえず、
なんとなく物足りない!」という方にも一度ぜひ体験していただきたいです。
2. タグの埋めこみができる
データ内には、タグ(画面上に表示されている、丸いポイント)を埋め込むことができます。このタグをクリックして開くと、下記の例1・2のようにECサイトにつながるURLや商品やブランドを説明するための写真や動画を掲載することが可能です。
例1: ECサイトリンク
例2:ウェルカムメッセージ動画
お店や商品、ブランドなどPRしたい魅力を全て詰め込むことができるので、これを見たお客様の購買意欲は上がってしまうこと間違いなしです!
3. 芸能人の起用によるエンターテイメント性の実現
今回のデータには「”隠れエライザ”をハント!」というテーマで、ちょっとしたエンタメ性も隠されています。
店内を歩いていくと?…
このように、デジタルの力を使ってオフラインのショッピングにはない楽しみ方を実現することができるのもバーチャルショップの魅力です。
池田エライザさんご本人もインスタグラムで「意外と面白い。。笑」とコメントされていますね!
池田エライザさんインスタグラムはこちら
4. 簡単にフロア間の移動ができる
マーターポートのデータ内では、簡単にフロア間を行き来することができます。
ここではウォークスルー以外の移動方法をご紹介します。
まずはこちらの画像のように、階段付近に付いている矢印のマークを押して、他のフロアに飛ぶ方法です。
そして2つ目の移動方法についてですが、画面左下あたりに出てくるボタン(フロアセレクター)を押すと、他の階へ飛ぶことができるような仕組みになっています。(↓動画12秒)
最後に、ウォークスルーで店内を歩くのではなく、一瞬で目的の商品までアクセスする方法です。
ハイライト(画面下部の帯のような部分)を横にスライドしていくと、階層・エリアごとの写真が表示されているため、これらの中から自分の目当ての商品やフロアに一瞬で移動することができます。
「あの商品もう一回見たいけどどこにあったか忘れた…」
「レディースのフロアはどの階だろう?」
「階段上るのめんどくさい…」 など
リアルの店舗でのちょっとしたストレスを省くことができスムーズにショッピングすることができます。
以上、バーチャルショップの魅力についてご紹介いたしました。ここで実際にBurberryさんのバーチャルショップをご自身の手で体験していただきたいのですが、データの公開期間が終了してしまいました…。
そのため次の事例紹介では、他の店舗の3Dデータを公開しています!それぞれの店舗にBurberryさんとはまた一味違った魅力があるので、ぜひ一度のぞいてみてください。
バーチャルショップ事例
バーチャルショップの事例を7つ紹介します。
自社の企画にマッチしそうなものを参考にしてみてください。
フライングタイガー(雑貨)
おもしろ雑貨で有名なフライングタイガーのバーチャルストアが公開されています。新宿のフラッグストアがモデルになっており、オンラインで疑似ストア体験ができるコンテンツになっています。
画面下部のカテゴリーをクリックすると、自分が欲しい商品に一瞬でアクセスすることができるため非常にスムーズにショッピングすることができます。
WWS(アパレル)
作業でも、オフィスワークでも、私服でも、季節やシーン問わず着用できる高機能かつシンプルなデザインを追求したボーダレスウェアを販売するWWS。
商品を実際に着用した写真もデータ内に埋め込まれているため、オンライン上でもイメージが湧きやすいショップになっています。
ワコール(アパレル)
ワコール初のバーチャルショップがオープン。実店舗では、人員や時間の制限があるため、全ての商品の説明を受けることは難しいと思いますが、バーチャルショップ内では自分のペースで商品の詳しい情報にアクセスできるため、お客様に納得感を持って購入していただくことができます。
※現在は非公開
資生堂(コスメ)
資生堂は、グローバルブランド「SHISEIDO」の初の旗艦店「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STORE」を銀座にオープンしました。そのオープンと同時に、VR技術で実店舗でのショッピングを疑似体験し、商品を購入することができるバーチャルストアも旗艦店のサイト内に設置。こちらのバーチャルショップでは、ただ商品が並んでいるだけでなく、資生堂の社員の方も登場しているため、「デジタル」と「ヒューマンタッチ」が共存した店内を実現しています。
NARS(コスメ)
「ナーズ(NARS)」が「 NARSビューティー・スクエア」を再現したVRショップ「ナーズハラジュクヴァーチャルショップ」を公式サイト上に開設。店内は全て CGで再現していますが、商品の近くにズームしていくと実物の商品の画像や説明が表示される仕組みになっています。
SABON(コスメ)
SABONでもお家から店舗で買い物をしているかのようの体験ができるVRショップを開店。NARS(一つ上の事例)のバーチャルショップはCGで作成されていましたが、こちらは、実店舗をそのまま3D映像に映し出していますね。CGは、たとえリアルの世界には存在しないものであっても作成できるため目を引くコンテンツになる一方で、やはり制作費用は上がってしまいます。目的や予算に合わせて、使用する技術を選択する必要があります。
※現在は非公開
バーチャルショップを開店するメリットとは?
バーチャルショップ確かに最新技術ですごいのはわかったけど、
どんないいことがあるの?導入するべき?などの疑問にお答えできるよう
続いてはバーチャルショップを開店するメリットについてご紹介します!
集客の幅が広がる
「普段忙しくて買い物の時間が取れない」また「遠方に住んでいる」などの理由で、店舗に足を運ぶことが困難な人にとって、いつでもどこからでもアクセスできるバーチャルショップは
非常に便利なツールです。
また、インフルエンサーである池田エライザさんとコラボレーションしたことにより、エライザさんのファンがBurberryの新規顧客になる可能性があります。
バーチャルショップを開店することで、これまで実店舗では手が届かなかった地域や分野の人々にもPRを行うことができます。
ストレスフリーで買い物ができる
バーチャルショッピングでは、
・階段の上り下り
・人混み
・時間がない
・店員さんに声をかけられる(人によると思いますが…) など
店舗で買い物をする際に発生するちょっとしたストレスや手間を省くことができるため、自分のペースで好きなだけ買い物をすることができ、満足度も高いのではないでしょうか。
またお客様がストレスなく買い物ができるということは、結果的に売上にもつながると考えられるためお店にとってもメリットになります。
商品の魅力を十分にPRできる
店舗で商品を販売する際には、店員さんの数やお客様が滞在できる時間もある程度限られているため全ての商品に対して専門的な説明をじっくり聞くことはできません。一方バーチャルショップでは、データ内に商品に関する情報を詳細に掲載することができるため、もれなく商品の魅力を伝えることができます。そして買い手側も、自分の興味のある商品に関する情報のみじっくりと見ていけばいいため効率よく買い物ができます。
コスト削減
最後に、バーチャルショップの魅力としてコストの削減が挙げられます。人件費や家賃、装飾費など店舗を開店するのに必要な費用を削ることができます。
バーチャルショップの作り方
バーチャルショップすごく良さそうだけど、
「どうやってこんなデータを作成するのだろうか?」
「撮影人数や時間など大規模な撮影なのではないか?」など
新しい技術を導入することに不安もあるのではないでしょうか。
今回はBurberryさんの事例をもとに3Dデータの制作フローについてご紹介します。
①撮影
撮影当日は、30分ほど打ち合わせ内容の最終現場確認をしていただいたあとは立会い不要でカメラマンのみで撮影していきます。
Burberryさまの撮影では、 Matterport pro2カメラを使用し、2日間(合計13時間)にわたり撮影を行いました。
②編集
撮影データが完成したあとは、データを編集していきます。ご要望に合わせて、画像や動画、ECサイトなどコンテンツを埋め込んでいきます。
標準のタグ機能だけでなく、音声やモザイクなどアイデア次第で多様な編集が可能です。
③URL発行(納品)
編集まで完了したデータは、発行されたURLで納品いたします。
このURLをホームページやSNSに掲載していただくだけで、スマートフォンやPCから簡単に閲覧することができます。
④アフターフォロー
撮影後も、データをどのように活かせば良いのか活用方法までサポートさせていただきます。
また弊社で撮影する場合は、撮影データに解析ツールを埋め込むことができます。
「どこのタグがどれだけ見られたか」や「どのポイントにどれくらいの人が立ち寄ったか」など分析することができるため、データをより有効に活用することができます。
このツールで解析できる要素は、
①バーチャルショップ利用者数
②ユーザーが興味のあるポイント(エリア・フロア)
③ユーザーが興味のあるタグ(商品、ECサイト、写真・動画)
です。これらの要素を、数字で可視化することができれば、改善ポイントがわかるためマーケティングで大活躍してくれることが期待されます。
(こちらのデータ解析ツールにつきましては問い合わせください。)
マーターポートの撮影は、どの会社に依頼するかでデータのクオリティーが大きく変わってしまいます。どこに依頼をすればいいか、依頼会社の選び方のポイントをまとめた記事もぜひ参考にしてみてください。
バーチャルショップでオンラインからの売上を伸ばそう!
コロナ禍で、バーチャルショップだけでなく他業界でもMatterportを使った3D撮影の需要が急上昇しています。弊社は最新鋭設備Matterportを使用し、バーチャルコンテンツ撮影・制作・運用までサポートしております。またMatterportシステム開発も行なっていますので、オリジナルでカスタマイズしたいというご要望にもお答えすることが可能です。是非一度、弊社までお問い合わせください!