【事例】あの東京都美術館をバーチャルツアーで制作!映像のシステムや活用方法まで徹底解説
こんにちは!株式会社Advalay編集部です。
新型コロナウイルスの影響で移動が制限されるようになり、美術館や博物館のオンライン上での楽しみ方が増えてきました。中でもよく目にするのが、実在する美術館や博物館をインターネット上でリアルに再現した「バーチャル美術館」です。
今回は、弊社がで製作した東京都美術館様のバーチャル美術館について、会場内の様子やシステム、そして会場の製作方法から活用方法まで徹底解説していきます!
私たちはバーチャルツアーの制作事業をメインにしており、バーチャルツアーに関する情報をどこよりも詳しく解説しております。東京都美術館様をはじめとし、大小様々な規模の展示会の撮影実績もございます。
ぜひ以下の記事を読み進めていただき、バーチャル美術館への理解を深めていきましょう!
《この記事はこんな方にオススメ》
・コロナで美術館博物館の集客に困っている
・美術館や博物館をオンライン上での新たな楽しみ方に興味がある
・バーチャルツアー美術館の事例や内容が知りたい
・自分たちが運営する美術館を撮影してみたい
・実際にバーチャル美術館を導入した美術館の感想を知りたい
Advalayが制作するバーチャル美術館とは?
バーチャル美術館とは、実在する美術館(博物館)をインターネット上にそのまま再現したバーチャル映像です。
この映像には、PCやスマートフォンからいつでもどこでもアクセスすることができます。
弊社が提供するバーチャルツアーは、特殊な360°カメラを使用して撮影します。バーチャルツアーについてさらに詳しく知りたい方は下記の記事も合わせてご覧ください!
今回は、弊社が撮影させていただいた東京都美術館様の事例を使用しながら、さらに詳しくバーチャル美術館についてご紹介していきます!
バーチャルツアーの空間内でできる5つのこと
①ウォークスルー機能で空間内を自由に移動(自動案内機能あり)
下の動画のように、バーチャル空間内を自由に移動することができます。
基本的には自分が行きたい場所を選択して移動することができますが、自動案内機能もあります。
②4K高画質のため、展示の細かい部分まで見える!
マーターポートのデータは4Kを使った高画質で表示されるため本物同様の3Dモデルができあがります。そのため、展示品の細部までデータ上にうつしだすことができ、ストレスなくバーチャルツアーを楽しむことができます。
③タグ機能で、展示や施設の説明が見れる
また各展示に説明の文章も掲載されています。展示を見ただけでは何かわからないという方や、現地で説明までゆっくり見れなかったという方にはとても嬉しい機能です。
説明文だけでなく、画像や動画、ECサイトなども埋め込むことができます。
④新システム!有料の音声機能
こちらは、「バーチャル北斎づくし」で導入された新システム「有償化された音声ガイド」です。
バーチャル会場に入場するのは無料ですが、音声ガイドを利用するには有料である新しいビジネスモデルです。
他の編集事例も見てみたいという方は下の記事を参考にしてみてください。
⑤3Dの立体模型と平面フロアマップで簡単移動
マーターポートで作成されたデータは、「平面図」「立体図」「空間移動」の3つの視点で見ることができます。そのためオンラインツアー中、自分が今どこにいるのか、常に観光地の全体を把握しながら楽しむことができます。
【平面図】・・・マップ
【立体図】・・・3D模型
美術館での撮影データ活用方法
バーチャル会場を作っても、それをどのように活用していいかわからない…という方も多いと思います。
そのため今回は、美術館様で導入されたバーチャルツアーの制作事例を3つご紹介します!
ホームページに掲載
一つ目の活用方法は、ホームページへの掲載です。
バーチャルツアーは制作した後に URLが発行されます。納品されたURLをそのままホームページもしくはSNSに貼り付けるだけでデータを閲覧することができるようになります(閲覧には専用のアプリなどは必要なく、誰でもスマートフォンやPCから見ることができます)。
「写真」と「動画」での施設紹介から、より高画質でリアルな疑似体験を実現させる3D映像を加えるより、お客様の没入感・興味を誘うことができるため来館につながります。
アーカイブ保存
また美術館や博物館の3Dデータを作成すると、その空間を永続的にアーカイブで保存できるという魅力があります。期間限定の企画展など、立体的な空間として空気感・世界観を丸ごと保存し、いつでもどこからでもアクセスすることができます。
ポータルサイト「3D Museum!」に掲載
「3Dの撮影をしても、そもそも自社ホームページやSNSへのアクセスが少なく見てもらえない…」とお困りの声も何度か耳にしました。そこで、素敵な施設の魅力を届けていただくことができるような Matterportデータを集めたポータルサイト「WAAAAAP!」を開設いたしました。
「名古屋城本丸御殿」や「東京国立博物館」など様々な人気施設が掲載されていますので是非一度のぞいて見てください〜!
3D Museum!についてお問い合わせはこちらから
※「詳細を知りたい」「撮影したデータを3D Museum!に載せて欲しい」などお気軽にお問い合わせください!
東京都美術館様の事例
国内外の名品による展覧会を数多く開催し、美術ファンの間では有名な東京都美術館。そんな東京都美術館で2021年1月26日(火)〜3月28日(日)まで開催された吉田博展のバーチャルツアーを制作させていただきました。
撮影の経緯から、導入後の感想までご紹介していきます。
撮影経緯
今回Matterportを導入することになったきっかけをおしえてください。
コロナ禍で足を運べない方のためにも「没後70年 吉田博展」を観てもらいたいと思い導入を依頼しました。
そうなのですね!ありがとうございます!
撮影を依頼する上で、何か不安なことはありますか?
額縁のアクリルにカメラが映らないように撮影することはできるのでしょうか?…
はい。撮影のスペースにもよりますが、角度を調整してカメラが極力映らないように撮影させていただきます!!
よかったです!よろしくお願いします!
よろしくお願いいたします!
撮影時間
今回の撮影は、展示が行われていた3フロアで5〜6時間かかりました。
撮影人数は、弊社カメラマン1名です。
撮影でのこだわり
撮影時は、できるだけリアルと同じ体験をしていただくにはどうすれば良いかを考えて撮影を進めます。今回も、心地良いウォークスルーができる、かつ一番展示が見やすくなるように撮影ポイントの位置にこだわりました。
また美術館や博物館では、特に展示物や説明の文章など繊細な箇所が多く見られます。そのため、作品に対して水平位置を保てているか、また撮影距離は適切かに留意し撮影いたしました。
実際のバーチャル美術館映像
こちらが製作した東京都美術館のバーチャル映像です。
展示の繊細な部分やキャプションなどまではっきりと見えます。下の動画は、少し巡回スピードが早くなっていますが、実際には会場に入場する際は、一つ一つの展示を自分のペースでゆっくり堪能することができます。
データの活用方法
こちらの吉田博展を撮影したバーチャル映像は、東京都美術館のホームページへ掲載されました。これまで画像や動画のみで伝わりにくかった空間の全体像や雰囲気まで届けることができるようになりました。
実際に3D撮影サービスを体験した感想
最後に、実際に今回弊社の3D撮影サービスを体験した東京都美術館様の感想をお聞きしました。
ありがとうございました!今回バーチャルツアーを体験してみていかがでしたか?
実は、バーチャルツアーには少し興味がありました。
しかし検討材料が多かったり、新しい取り組みであったので決断に躊躇していました。今回思い切って依頼してみて本当に良かったです。撮影時は大掛かりなかと思っていましたが、撮影機材も少なくカメラマンは一人だったためこんなに手軽に撮影できるのか!と驚きました。
そうだったのですね!撮影機材やカメラマンの少なさにはいつも驚かれます(笑)今後は撮影データをどのように活用できそうでしょうか?
ホームページやポータルサイトなどに撮影データを掲載し、遠方の方やお時間が取れない方など幅広いお客様に美術館を体験していただきたいです。また、3Dデータで疑似体験をしていただくことで、実際に美術館に足を運んでみたい!と思ってくださるお客様がいらっしゃれば嬉しいですね
写真や動画よりもよりリアルに本物の美術館を映し出すことができるので、お客様の「行きたい欲」をupさせることができるのではないかと私たちも期待しています!
最後に、今後の美術館におけるバーチャルツアーを使ったPR方法についてどのようにお考えですか?
著作権問題などまだ検討材料は残されていますが、バーチャルツアーのクオリティーは非常に高いため、今後の活用方法によっては美術館のPRには欠かせないアイテムになるのではないでしょうか。また、アーカイブ資料として保管できるようになればより有効だと思います。
バーチャル展示会のようなオンラインでの展示会も増えてきそうですね!ありがとうございました!
最後に
コロナ禍で、美術館だけでなく他業界でもバーチャルツアーの制作需要が急上昇しています。弊社は最新鋭設備を常に取り揃えており、お客様のニーズに沿ったバーチャルコンテンツ撮影・制作・運用までサポートしております。またシステム開発も行っていますので、オリジナルでカスタマイズしたいというご要望にもお答えすることが可能です。是非一度、弊社までお問い合わせください!✨