ビジネスにおけるMatterportの活用方法とは?目的・業界別に事例もご紹介

この記事はこんな方にオススメ
  • Matterportの導入を考えているが、いまいち活用のイメージがわかない
  • Matterportをうまくビジネスで活用して、成果をあげたい
  • 実際にMatterportを活用している事例やその導入効果を知りたい

こんなお悩みはありませんか?
本記事では、Matterportの活用方法について目的、業界別にご紹介いたします。
ぜひ記事を読み進めて、自社ビジネスでMatterportを有効活用しましょう!

この記事でわかること
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Matterportとは

(https://matterport.com/ja)

Matterportとはひとことで言うと、「自由な角度から俯瞰的に空間を見ることができる、3Dの模型データを作成するカメラ(サービス)」です。

アメリカ・サンフランシスコのシリコンバレーにあるベンチャー企業のMatterport社が発売している3Dカメラを使い撮影しています。

Matterportの3つの活用方法

Matterportはさまざまな場面で活躍していますが、その中でも特に3つの目的で活用されています。

  • 【対顧客ツール】集客や販売促進 などPRに
  • 【社内向けツール】業務効率化やコスト削減に
  • 【行政向けツール】公共サービスに

1つずつ事例付きで解説します。

【対顧客ツール】集客や販売促進などPRに

1つ目は、Matterportが実現する「空間への没入感」「疑似体験」によって商品やサービスのPRに活用されています。
Matterportの映像は4Kの高解像度であるため、リアルの空間をそのまま表現することができます。

実際にMatterportを活用して集客や販売促進に成功している事例を3つご紹介します。

オンラインショップ

引用:https://jp.burberry.com/burberry-ginza-virtual-pop-up/

まずは、アパレル業界「Burberry」のバーチャルショップです。
こちらの映像はBurberryの実店舗を撮影し、その空間をそのまま3Dモデルで表現しています。また撮影期間にはポップアップストアが開催されており、女優の池田エライザさんも映像に出演しています。

引用:https://jp.burberry.com/burberry-ginza-virtual-pop-up/

芸能人を起用しての企画など、実店舗では実現できないようなコンテンツを組み込むことができるのもオンラインサービスの魅力です。

また、Burberryの映像ではMatterport SDKを活用して映像をカスタマイズしています。タグのボタンをブランドのロゴにしたり、池田エライザさんのウェルカム動画を表示させていることでブランドイメージが湧きやすくイメージアップや訴求力のUPにも繋がります。

引用:https://jp.burberry.com/burberry-ginza-virtual-pop-up/

商談のメインツールやVR体験イベントに

続いては、ハウスメーカーのOnlyYouHomeの事例です。
こちらでは、オンライン商談を行う際のメインツールとして活用されています。Matterport導入前は、オンラインで物件を案内する際複数の画像や動画を用いていたため画面を切り替えるというストレスが生じていました。

Matterportは1つの映像内に全ての情報を集約できるためスムーズに商談を進めることができます

また、MatterportはVRで楽しむこともできるため展示場などでVR体験コーナーを設置し、1つのモデルハウスで複数の物件案内を可能にしており、大幅に移動コストを削減することできています。

メディアへ掲載でPR

最後は、蒲郡のクラシックホテルの活用事例です。
ホテルの公式サイトでは、静止画や動画を用いて客室を掲載しているものがほとんどだと思います。そのため、玄関からの導線やフロア全体の雰囲気は伝わりづらいことがあります。
そこでMatterportでホテルの空間全体をそのまま疑似体験していただくことで、お客様がホテルを選定しやすく予約につながります

【社内向けツール】業務効率化やコスト削減に

またMatterportは外部向けだけでなく、社内など内部向けのツールとしても活躍します。
1つのデータ内に全ての情報を集約し共有することで業務の効率化につながります。

備品管理(NIKKO工場)

工場内での備品管理の事例です。
ドールハウスやマップを活用し工場の全体像を把握しつつ、どこに何があるのか詳細な情報までオンライン上で共有することができます。

施工過程の共有(建築)

オンラインツアー 工場見学

工事中の建築物を複数回撮影することで、工事現場の施工過程をオンライン上で共有することができます。
映像は4Kの高画質であるため、細かい変化まで映し出すことが可能です。

アーカイブ保存(森美術館)

最後は、アーカイブ保存の役割についてです。美術館や博物館、またはイベントなどの企画展で主に活用される方法です。
展覧会や企画展は期間が設けられていることがほとんどであるため、せっかくコストをかけて制作しても一定期間でその空間を取り壊さなくてはなりません。そのためMatterportを活用し空間をそのまま保存しておくことで、半永久的にその空間を残すことができます。

【行政向けツール】公共サービスに

最後の活用方法は、公共サービスとして映像を公開するという方法です。

コンテンツ無料公開(名古屋城)

(引用:https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/guide/honmarugoten/

名古屋城本丸御殿では、本丸御殿が丸ごとバーチャル化された超豪華バーチャルツアーが公式WEBサイトに掲載されています。

地域活性化(蒲郡)

(引用:https://gamagori-classic-hotel.com/

また、愛知県蒲郡市では、市のシンボルでもあるクラシックホテルやその近辺にある科学館、記念館などをまとめて撮影し、市全体の地域活性化を目的としたプロジェクトとして撮影を行いました。
オンライン上で観光を楽しむことができるバーチャルツアーを体験することができます。

資料アーカイブ(佐倉)

こちらの映像は佐倉市の武家屋敷です。歴史的建造物の資料としてアーカイブとしても、公共のサービスとしても活用いただけます。

Matterportの撮影事例【業界別】

Matterportの撮影事例を下記の業界別に紹介します。

  • 不動産・住宅
  • ショールーム
  • アパレル
  • 美術館・博物館
  • 行政
  • 工場
  • 瀝青的建造物
  • 教育施設
  • イベント会場・スタジアム
  • 飲食店
  • ホテル
  • 植物園
  • 記念館
  • 乗り物

不動産・住宅


ハウスメーカーのONLY YOU HOMEでは、コロナ禍をきっかけにMatterportを導入しました。

ホームページにデータを掲載することで、画像や動画以上に臨場感のある物件情報を提供できます。
また住宅展示場でMatterportをVRで見る「VR展示会」を開催することで、移動コストをかけることなく複数物件の内見を実現しました。
営業や集客などさまざまな業務を効率化する画期的なツールとして活用されています。

長久手展示場でも、バーチャルツアーが使用されています。

タグ機能で、部屋ごとのコンセプトや魅力を発信しているため、ただ建物の外観を見るよりもユーザーの興味関心度を獲得しやすくなります。

広大な展示場だと、歩くだけでも疲労してしまい、すべての物件を落ち着いて内見できないこともあります。バーチャルツアーを活用すれば、移動コストをかけることなく内見を効率的に進められるでしょう。

ショールーム

出典:https://www.lixil.co.jp

リクシルでもMatterportが有効に活用されており、オンラインで空間や商品を手軽に体験することが可能です。
特にMatterportのタグ機能をうまく活用して、商品の情報を充実させているためユーザーは自分のペースで商品を十分に検討できます。

オンライン上で商品の情報を検討した上で来店した顧客は、ある程度購入の意志が固まっているので店舗での接客コスト削減に繋がります。
気に入る商品があった場合、オンラインでもスタッフに相談できるため距離の制約なく顧客を獲得できるでしょう。

アパレル

出典:https://burberry-ginza.com/#

人気ブランド「Burberry」でも、Matterportを使ったバーチャルショップを開店しました。
タグ内には、商品購入リンクが挿入されており、バーチャルショップ内で気になる商品があればそのまま購入まで進めます。

撮影時に開店していたポップアップストアは、期間限定開催だったため、今後の参考資料として半永久的に保管しておけるのも魅力です。
ECサイトに比べて世界観や臨場感が表現できるので、ユーザーは楽しみながらショッピングできます。

美術館・博物館

出典:https://www.soka.ac.jp/

美術館、博物館でもバーチャル化が進んでおり、日常的にアートを楽しめる時代になりました。
ホロコースト展では、コロナ禍で来客が少なかったことをきっかけにMatterportを導入しています。
Matterportのデフォルト機能だけでなく、仮想モニターの設置や音声ガイドを挿入することでリアルの展示に付加価値を追加。

24時間365日いつでもどこでも展示を楽しみながら学習できる、新時代の在り方を実現しています。

行政

出典:https://tokyo-kodomo-hp.metro.tokyo.lg.jp

東京都でもMatterportを活用したバーチャル社会科見学を採用しています。
普段テレビでしか見れないような立ち入りが難しいエリアなど、都庁内の建物をすべてオンラインで見れる仕組みになっています。

Matterportデータをモニターにうつしながら都庁内を探検することで、オンラインで校外学習をすることも可能です。
普段は知ってもらえない施設やサービスの魅力を発信できるのもMatterportの特徴です。

工場

NIKKOでは、工場をバーチャル化することでバーチャル社会科見学を実現しました。
機械の構造や、文字まではっきりとうつしだされるため、リアルの工場見学の疑似体験になるでしょう。
制作したデータは、社内の情報共有用ツールとしても活用可能で、ほしい情報まで一瞬でアクセスできます。

一度データを作成すれば、幅広い活用ができるため費用対効果が高くなるというメリットもあります。

歴史的建造物

出典:https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/

重要文化財の名古屋城本丸御殿もバーチャル化して登場。
普段は立ち入りが難しいエリアの撮影もでき、レア感のあるコンテンツに仕上がっています。

首里城が焼失したように、施設の消滅はいつ起こるかわかりません。歴史的価値の高い建物ほど、バーチャル化で半永久的に保存できると良いでしょう。

教育施設

出典:https://www.soka.ac.jp/

教育施設をMatterport化すれば、そのデータ1つでオンラインオープンキャンパスを開催できます。
Webサイトに掲載すれば、学生はいつでも学校を見れるので、学校生活のイメージが湧きやすくなるでしょう。
また、チャットボットを搭載したり、ZOOMなどのオンラインツールを活用してオンラインオープンキャンパスを開催すれば、その場で質疑応答ができます。
移動コストをかけずに、学校内を十分に見学できるため、今後もさまざまな学校で導入が進むと予想されます。

イベント会場・スタジアム

出典:https://www.sonypark.com/

Ginza Sony Parkでは、イベント会場すべてをMatterportで撮影し公式サイトに掲載することで、PRを促進しています。
イベント開催は全6回異なるコンセプトで行われ、毎度異なるアーティストを起用してデータを制作しました。
360度カメラの特性を活かしたショットも多く、Matterportでしか見られないコンテンツに注目が集まりました。

また、オンラインでコンテンツを楽しめるだけでなく、Matterportでイベント会場の雰囲気を知れたことで興味を惹かれ、現地へ訪れたユーザーもいました。

飲食店

阿吽では、店舗の画像にくわえてMatterport映像を公式サイトに掲載しています。
画像だけでは伝わりにくい、店舗の臨場感や導線まで十分な空間情報を知れるので来店前の不安要素が少なくなります。

接待や記念日など重要なイベントがある日は特に、店舗のすべてを知っておきたいと思う方も珍しくありません。
Googleビジネスプロフィールや、インスタグラムなどさまざまな媒体にデータを掲載することで集客力をアップできるでしょう。

ホテル

蒲郡クラシックホテルは、非常に歴史もあり内装もこだわりのあるデザインが特徴的です。
ホテルを選ぶ際は費用だけでなく、内観や過ごしやすさを重視する方も多いのではないでしょうか。
Matterportでホテルの空間情報を十分に知った上で、そのままタグ内の予約リンクから予約を進められるとスムーズです。

植物園

植物園などの広大なエリアもバーチャル化できます。
福岡市のオンライン植物園では、タグで植物の名前や情報を詳しく解説しているので、時間を忘れて夢中になってしまう人もいるのではないでしょうか。

また、データ内に周辺の観光情報やお得情報などを埋め込むことで、データを閲覧したユーザーの満足度は高まることが予想されます。
季節ごとにデータを撮影し直すことで、シーズンごとの景色をたのしめます。

記念館

蒲郡市にある記念館をバーチャル化しました。
記念館には歴史のある貴重品が多数展示されており、バーチャル化することでアーカイブ保存の役割も果たせます。

歴史的な建物であれば、小学校の学習資料として社会科の授業で活用するのも効果的です。
4K高画質で説明テキストも繊細にうつしだしているため、データ一つで学習を進められます。

乗り物

深海調査研究船「かいれい」をバーチャル上で見学できます。
YouTube動画やタグでの説明情報が追加されているので、案内ガイドつきで観光できているような感覚です。

わざわざ現地に足を運んでもらうのは難しくても、無料で映像を見てもらうだけで認知拡大できるのでコスパのいいツールと言えます。

出典:https://mp.feelin9.com/

施設だけでなく、駅もMatterport化できます。
タグや音声機能をつけることで、なにげなく利用していた駅がエンタメコンテンツに変わります。

また広告も掲載できるので、うまく利用すれば新たなビジネスモデルとしても活用できるでしょう。

まとめ

Matterport 活用方法
  • Matterportの主な活用目的は3つである
  • さまざまな業界で導入事例があり、また効果も出ている
  • 映像やコンテンツは有料化することもできる
  • 今後さらに新しいビジネス活用が出てくる

ウィズコロナ時代の新常識としてリアルとオンラインが融合した新たな集客・PR方法がどんどん浸透しており、Matterportも幅広い分野で導入が進んでいます。

弊社では1000件以上の撮影実績をもとに、撮影だけではなく3D モデルを活かしたプロモーション提案が強みです。
Matterportに関することや活用方法などぜひお気軽にお問い合わせください。

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