営業効率UP！オンライン内見を導入するべき理由【不動産営業マン向け】

「オンライン内見導入したいけど、うまく活用できるかわからない…」
「オンライン内見を導入するとどのような効果があるのか？」
「オンライン映像はどのように作るの？」

こんなお悩みや疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

本記事では、オンライン内見の概要を網羅的に解説していき、実際に導入した成功事例まで紹介します。

私たちは、住宅業界の業務効率化を図って開発されたMatterport（マーターポート）というサービスをメイン事業にしています。
ぜひこの記事で効果的にオンライン内見を活用し、業務のデジタル化や契約数UPを狙いましょう！

オンライン内見とは？

不動産会社のスタッフが気になる物件現地からオンラインで音声と映像を使って物件を案内してくれるサービスのことです。部屋を借りたいユーザーはどこからでも内見できるため非常に便利なサービスとして浸透しています。

一般的なオンライン内見は、不動産スタッフはオフラインで案内し、ユーザーのみがオンラインで内見できます。
本記事では、不動産のスタッフもオンラインで案内ができると注目を集めているオンライン内見ツールをご紹介します。

オンライン内見を導入する3つのメリット

オンライン内見を導入するメリットは次の3つです。

1. 大幅なコスト削減ができる
2. 感染症対策になる
3. 距離の制約がないため、集客の幅が広がる

1つずつ詳しく解説していきます。

大幅なコスト削減できる

オフラインでの内見の場合、集合場所や物件までの移動コストが発生するため、1日に内見できる物件の数は制限されます。

オンラインでは、移動コストは0でまたデータは24時間閲覧できるため案内できる物件数はほぼ上限がない状態です。さらに、不動産会社側も人員配置の効率化が図れ、人件費の削減にもつながります。

また、現地での案内に必要な資料の印刷費や、移動時の交通費、駐車場代なども不要となり、年間を通じて大きなコスト削減効果が期待できます。これにより、より多くの物件を効率的に案内することが可能となり、取引の成約率向上にもつながります。

感染症対策になる

新型コロナウイルスの影響で対面での内見はマスクの着用やアルコール消毒など様々な配慮が必要になりますが、オンラインであれば気軽に内見をすることができるため感染症対策のストレスを減らすことができます。

また、体調不良時でも自宅から安全に内見が可能で、高齢者や基礎疾患がある方でも安心して物件探しを進められます。さらに、密閉空間での長時間の滞在を避けられることで、クラスター発生のリスクも大幅に低減できます。

これは、不動産業界全体の感染症対策の新しいスタンダードとして注目されています。

距離の制約がないため、集客の幅が広がる

オンライン上で公開されている物件はいつでもどこからでも閲覧することができます。そのため距離や時間などの制約から解放され、幅広い地域からの集客を獲得できます。

これにより、地方在住者や海外からの投資家なども、実際に現地に足を運ばずに物件検討が可能となります。また、仕事が忙しい方や育児中の方など、時間的制約のある顧客層へのアプローチも容易になります。

さらに、複数の関係者が同時に内見できることで、家族での物件選びや投資判断もスムーズに進められるようになりました。

オンライン内見3つのデメリット

オンライン内見には、便利さと同時にいくつかの課題も存在します。最も大きな問題は、実際の空間から得られる五感の情報を完全に再現できないことです。

また、デジタルツールの操作スキルやインターネット環境の質が内見の成否に大きく影響します。これらの制限を理解し、適切に対処することが重要です。

オンラインでは伝えきれない要素がある

物件のオンライン内見において最も課題となるのが、実際の空間が持つ雰囲気や質感を完全に伝えることの難しさです。画面越しでは、部屋の本当の広がりや素材の質感、また周辺環境の様子を完全に把握することは困難です。

特に重要な要素として、騒音レベルや日当たり、風通し、そして建物特有の臭いなど、五感で感じ取る情報を伝えることができません。

これらの制限を補うためには、詳細な説明や追加資料の提供など、代替手段を用意することが不可欠です。

照明と映像のクオリティを最適化する

オンライン内見での映像クオリティは、物件の印象を大きく左右する重要な技術的要素です。室内の照明設定では、実際の明るさや雰囲気を忠実に再現することを心がけ、必要に応じて補助光源を使用して死角をなくします。

また、カメラのホワイトバランスを適切に調整することで、壁紙や床材の色味を実物に近い状態で伝えることができます。映像の安定性を確保するために、スタビライザーや三脚などの機材を活用し、手ブレのない滑らかな映像を提供します。

さらに、撮影前には必ず機材のチェックと設定の確認を行い、トラブルのない円滑な内見を実現することが大切です。

オンラインでは伝えきれない要素がある

オンライン内見の最大の課題は、実際の空間が持つ多様な要素を完全に再現できない点にあります。画面越しでは、部屋の本当の広がりや空間的な奥行き、建材の質感などを正確に伝えることが困難です。

また、周辺環境の生活音や交通音といった騒音レベル、自然光の入り方や部屋の明るさの変化、風通しの良さ、建物特有の臭いなど、五感で感じ取る情報を完全に伝えることはできません。

これらの制限を補うために、詳細な測定データの提供や、実際の音声記録、時間帯による光の変化の記録など、できる限り多角的な情報提供を心がける必要があります。

オンライン内見の特徴

Matterportで制作したオンライン内見映像を詳しく紹介します。

スムーズにウォークスルーができる

これまではオンライン上で物件を見たいと思っても、写真や動画のみが掲載されており断片的な空間情報しかありませんでした。
しかしMatterport映像では、自分の手でコントロールしながらスムーズにウォークスルー（空間移動）することとができるため、オフラインでの内見と同等の体験をすることができます。

家具や建物構造の説明ができる

また映像内には説明文や画像、リンクなどが埋め込まれているため、一度データを作成してしまえば内見のたびに口頭で説明をする必要がなくなります。
「時間が限られていて、アピールしたいポイントに触れらず契約に至らなかった…」などのオフライン内見で想定されるお悩みも解決することもできます。

建物全体を俯瞰して見れる

そして建物の立体映像を俯瞰して見ることができるのもMatterport映像の特長です。
広い物件では、「自分の現在地がわからない」「他のフロアの平面図を忘れた」など建物内で道に迷ってしまうことも少なくありません。

Matterport映像の立体図（ドールビュー）では、一瞬で自分の位置を把握できるのでストレスなく移動できます。

オンライン内見の事例 3選

大手ハウスメーカーでもMatterport映像を使ったオンライン内見が導入されています。
オンライン内見を効果的に活用している3社の事例を紹介します。

ONLY YOU HOME

ONLY YOU HOME様は、オンラインコンテンツの充実に注力しておりSNSとWebサイト運営のみで案件を獲得しています。
住宅業界の最先端を進むONLY YOU HOME様で、Matterport映像が導入されさまざまなシーンで活用されているといいます。

これまで、ZOOM商談時は説明資料を複数用意していたのに対し、Matterport映像があればデータ1つで内見を進められるためスムーズに商談を進めています。そのほかにも、VR展示会を行うなど新たな内見のスタイルを実現しています。

ONLY YOU HOME様の導入事例については、下の記事でも詳しく解説していますのでぜひお役立てください。

Sweden House

大手ハウスメーカーSweden HouseでもMatterport映像を導入しています。
全国のモデルハウスをバーチャル化して、マップ形式でHPに掲載。映像内にはオリジナルキャラクターも登場し、楽しみながらオンライン内見を体験できます

映像内に固定されている詳細情報に加えて、チャットボット形式で内見をサポートしてくれるため、スタッフ不在でも十分に家の魅力を伝えることが可能です。

POLUS

POLUSでも、Matterport映像が公式サイトに掲載されています。
住宅の気になる部屋やエリアに一瞬で移動できるため、ストレスなく内見を進められます。

リアルタイムで行われるオンライン内見に比べて、時間や周囲の目を気にする必要がないため自分のペースで内見できるのも大きな魅力です。

オンライン内見で使用した映像を有効活用

オンライン内見で制作したバーチャル映像は、さまざまなシーンで活用できるため費用対効果が高いものです。
内見以外の活用方法について、代表的なものを紹介します。

Zoom商談のメインツールに

Zoomで商談、内見をする際に役立ちます。
Zoomで部屋の写真や動画、平面図などを見せようとするとその都度Zoomの画面を変更する必要がありスムーズにコミュニケーションを取ることができません。
しかしMatterport映像では、1つのデータに空間の映像、説明文、平面図など全ての情報がまとめられているため1度画面共有をすればそのあと画面を変更する必要がありません。

ホームページやSNSに掲載

Matterportから発行されたリンクを埋め込めば、メディアやSNSどこにでも掲載することができます。いつでもどこでも誰でもアクセスすることができ便利です。

VR展示会などリアルの場でも活躍

Matterport映像はVRでも見ることができます。そのため、オフラインでVR展示会などを開催しその場で複数の物件を見ることも可能です。

オンライン内見の導入手順

本記事で紹介したオンライン内見の特徴や事例は、すべて「Matterport（マーターポート）」という現実世界をデジタル化する技術を活用したものです。
Matterportを利用して、オンライン内見を導入する手順を4ステップで解説します。

オンライン内見の成功ポイント

オンライン内見は、現地での内見が難しい状況でも効率的に物件の状態を確認できる手段として注目されています。成功のカギは、視聴者目線に立った丁寧な準備と、技術的な品質の確保です。

特に重要なのは、カメラワーク、音声ガイド、映像品質の3つの要素で、これらを適切にコントロールすることで、より効果的な内見が実現できます。

魅力を伝えるカメラワークの工夫

不動産のオンライン内見では、適切なカメラワークが物件の魅力を伝える重要な要素となります。視聴者の目線の高さに合わせた撮影を心がけ、実際に物件を歩いているような自然な視点で撮影することが大切です。

部屋の広さや空間の奥行きを効果的に表現するためには、ワイドアングルの活用が有効です。また、収納スペースや設備などの重要なポイントは、アップでのカットを入れることで、視聴者により詳細な情報を提供することができます。

こうした工夫により、オンラインでも実際の内見に近い体験を提供することが可能になります。

魅力を伝えるカメラワークの工夫

オンライン内見における効果的なカメラワークは、視聴者の満足度を大きく左右する重要な要素です。まず、カメラの高さを人の目線に合わせることで、実際に物件を見学しているような自然な視点を提供できます。

部屋の広さや間取りを伝える際は、ワイドアングルを使用して空間全体を捉え、その後でディテールを確認していく流れが効果的です。また、収納スペースや設備などの重要なポイントについては、アップのカットを入れて細部まで確認できるようにします。

さらに、移動時はゆっくりとスムーズに撮影し、視聴者が空間を把握しやすいよう配慮することが大切です。これらの工夫により、オンラインでも実際の内見に近い体験を提供することができます。

音声ガイドの活用とスムーズなナビゲーション

オンライン内見での音声ガイドは、映像だけでは伝わりにくい物件の特徴や魅力を効果的に伝える重要な要素となります。事前に詳細な台本を準備することで、漏れのない説明と円滑な進行が可能になります。

説明する際は、専門用語を避け、分かりやすい言葉を選びながら、物件の特徴やメリットを簡潔に伝えることを心がけます。また、内見の形式として、リアルタイムで質問に応答できるライブ配信型と、何度も視聴可能な事前録画型を、目的や状況に応じて使い分けることが効果的です。

特に重要なポイントでは、視聴者の理解を深めるために、具体的な数値や比較情報を織り交ぜながら説明を行います。

オンライン内見の注意点と対策

オンライン内見では、魅力的なメリットもある一方でデメリットもあります。
導入後にやっぱりやめとけばよかった…と後悔しないようデメリットも把握しておくことをオススメします。

オンラインでは伝えきれない要素がある

デジタル技術の発展により高画質な空間映像を作成できるため、視覚情報に関してはほぼストレス0の状態で内見をすることができます。しかし、「匂い」や「触感」に関してはオンラインでは伝えることができません。

\ これで解決！/

営業プロセスを再検討！
オンラインとオフラインをそれぞれのメリットを最大限に生かすことができるようなプロセスに切り替える。

基本的なデジタルツールの操作が必要になる

オンライン内見では、PCをはじめZOOMなどのデジタルツールの基本操作をマスターする必要があります。

\ これで解決！/

使いやすいデジタルツールを選ぶ！

ZOOMに抵抗があるという方は、ZOOM不要で案内ができるSDKを使ったツールもありますのでぜひ参考にしてみてください。

映像や音声が乱れてしまうことがある

電波環境が良くないと商談や内見中に、音声が途切れてしまったり映像が乱れてしまう可能性があります。オンラインツールを活用する上ではやむを得ない問題ではありますが、Wi-Fiの中継機を設置するなどできるだけ通信環境対策をしておくことをオススメします。

\ これで解決！/

社内で通信環境をテストし、必要に応じてWi-Fi中継機などを購入する

デメリットもありますが、うまく対策をすることで解決することができそうですね。
そんなオンライン内見ですが、実際にオンライン物件データはどのように制作・導入するのか気になっている方もいるのではないでしょうか。

オンライン内見で営業効率を大幅UP！

ウィズコロナ時代の新常識としてリアルとオンラインが融合した新たな集客・PR方法がどんどん浸透しており、Matterportも幅広い分野で導入が進んでいます。

弊社では約1000件の撮影実績をもとに、撮影だけではなく3D モデルを活かしたプロモーション提案が強みです。
Matterportに関することや活用方法などぜひお気軽にお問い合わせください。