THETAとMatterportの違いは?初心者のための比較ガイド

THETAとMatterportは、360度カメラ技術そしてデジタルツイン技術の分野でもリーダー的な存在で知られています。

両者の共通点としては、リアルの世界をバーチャル上で再現できること。

一方、大きく異なる点として、Matterportは3Dモデルを生成できるのに対し、THETAは3Dモデルを生成できません。

その他にも、カメラの費用や屋外撮影の可否など注意しておくべき相違点がいくつかあります。

そこで本記事では、THETAとMatterportの機能や活用方法の違いを表でわかりやすくまとめ、各サービスの特徴についても詳しく解説します。

ぜひ自社ビジネスに最適な技術・サービスを選択し、社内外で成功をおさめましょう!

この記事でわかること
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THETAとMatterportの違い【比較表】

まずは、THETAとMatterportについて各項目を比較していきましょう。

比較項目THETAMatterport
解像度
屋外撮影の可可能Pro2:可能だが、最適化されていない
Pro3:可能
重量軽量(例:THETA Z1は約182g)重め(例:Matterport Pro2は約1.3kg)
撮影スピード1スキャン3秒程度1スキャン20秒程度
必要な付属品クラウド(バーチャルツアーを制作する場合)
三脚の使用も可
Matterportカメラ、iOSデバイス、専用アプリ、三脚、専用クラウド
価格13万程度40〜50万程度
タグタグを追加する機能はないMatterportアプリを使えばタグを追加できる
バッテリー2時間8時間
使いやすさ個人利用:◎ビジネス利用:△(バーチャルツアーを制作する場合)(学習コストがかかる)
Oculus(VR)対応対応対応
3Dモデル作成非対応(他サービスと連携で対応可能)対応
活用シーン主にプライベート活用主にビジネス活用
おすすめしたい人の特徴・アクティブなシーンを撮影したい
・天球画像を制作したい
・バーチャルツアー(3Dモデル)は生成しなくてもよい
・高品質なバーチャルツアーを制作したい
・ビジネスで活用したい

THETAは、天球の映像が特徴的で、旅行やアクティビティなど個人でも利用も多く見られます。

出典:THETA公式

一方、Matterportは3Dモデルの映像が一般的で、ビジネスシーンで活用されることが多いです。

Matterportのドールビュー映像

THETAとMatterportで撮影したバーチャルツアー映像

両者ともバーチャルツアーの制作が可能です。
ただし、THETAはMatterportをはじめとした3Dモデル生成プラットフォームと接続する必要があります。

THETAとMatterportで制作したバーチャルツアーを比較していきます。

まずはTHETAで撮影したものから。

続いてMatterportで撮影したもの。

2つの映像を見比べていただくと、どちらも店舗を360度見渡すことができます。

ただ、商品の繊細な部分や明るさを比較してみると、THETAの質が若干劣って見えるのではないでしょうか。

バーチャルツアーを作る際、とにかく精度にこだわりたいという方は、Matterportカメラの使用をおすすめします。

Matterport(マターポート)とは

Matterportとはどのようなサービスなのか詳しく解説していきます。

アメリカのMatterport社が提供するデジタルツイン

出典:Matterport公式サイト

Matterport社は、アメリカのテクノロジー企業で、3Dカメラとビジュアルデータの処理ソフトウェアを開発しています。

その中でもMatterportに適応されている技術は「デジタルツイン」と呼ばれるもので、実際の物理的な空間をデジタル上にそのまま再現したものを指します。

使い方としては、まずMatterportの3Dカメラで撮影したデータをもとに、3Dモデルを作成。その後、画像・動画・リンクの挿入等の編集も可能なだけでなく、オリジナルメニューやスターと画面のカスタマイズも可能です。

主な活用用途としては、集客の促進、営業活動や業務全体の効率化、貴重資料の保存、採用ブランディングが挙げられます。

撮影したデータを自由にカスタマイズできることから、業界業種を超え幅広いシーンで活用されています。

pro2とpro3の違い

2022年11月より、pro2の後継機としてリリースされたのが「Matterport Pro3」

完成データの質に大きな差はありません。

一方撮影スピードや携帯性は大きく改善されており、制作者の負担を軽減しています。撮影効率が上がることで、納品までのスピード感や撮影ミスを軽減できるため、顧客の満足度も高くなりました。

撮影会社と正規代理店

Matterportカメラの正規販売代理店は、2023年時点では「野原グループ株式会社」をはじめとした数社のみ存在しています。

また撮影代理店は、複数あり、下記の記事で信頼できるおすすめ会社を紹介しています。

株式会社Advalayは、1,800施設を超える撮影実績を持っており、Matterport業界の中でもトップクラスです。

お見積りやMatterportに関するご相談は、下記からお気軽にお問い合わせください。

Matterportの概要がこれ一つで!

Matterportの市場や機能、活用事例がこの資料一つで完結!

THETA(シータ)とは

THETAとは、どのようなサービスなのか詳しく解説します。

RICOHが提供する360度カメラ

出典:THETA公式サイト

THETAは、日本の企業リコー(RICOH)が開発・提供している、360度全方位の画像や動画を撮影することができるカメラのシリーズです。

THETAシリーズは、そのコンパクトなデザインと使いやすさ、高い性能で、プロフェッショナルからアマチュアまで幅広いユーザーに支持されています。

不動産の内覧、イベントの記録、バーチャルリアリティ(VR)コンテンツの制作など、多くの用途に利用されています。

また特殊な天球映像を生成できるため、思い出作りやSNS投稿用のコンテンツ作成など個人で利用している方も多いのが特徴です。

機種一覧

2023年9月時点では、下記の機種があります。

  • THETA Z1
  • THETA X
  • THETA SC2
  • THETA V
  • THETA S
  • THETA SC
  • THETA m15

料金重視なのであれば「THETA SC2」もしくは「THETA V」、また動画の品質にこだわるなら「THETA X」もおすすめです。

下記の記事では、THETA全機種を比較し、詳しく解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。

THETAとMatterportに関するよくある質問

ほかの360度カメラとの違いは?

ほかの360度カメラには、下記のような機種があります。

  • Insta360
  • Leica BLK 360

その中でも、THETAとMatterportは業界でもトップクラスの精度を持つ機種です。

ただし、住宅・不動産業界や建設業界において、360度カメラの活用目的が「計測」の場合は、他の機種がおすすめの場合もあります。

ほかの機種との比較は下記の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

バーチャルツアーの作り方は?

上記のツアーはMatterportで制作しています。

Matterportでバーチャルツアーを制作するには、施設を撮影し、そのデータをクラウドにアップロードすることで自動的に3Dでモデルが生成されます。

一方、THETAはTHETAのクラウドにアップロードしただけでは、3Dモデル(バーチャルツアー)は生成されません。

そのため、THETAでツアーを制作したい場合は、THETAで撮影したデータをMatterportのクラウドにアップロードする必要があります。

バーチャルツアーの作り方をはじめ、ツアーの概要や機能については、下記の記事もご覧ください。

結局THETAとMatterportどっちがいいの?

ビジネスに最適な選択をすることは、常に難しい決断を伴います。

デジタルツイン技術と360度カメラ技術のように、進化し続ける技術の中で最適な選択をすることは一層難しくなるでしょう。

弊社にも「なんとなく良さそうなのはわかっているけど、自社での活用イメージがわかない」「導入効果があるのか不安」という声をよくいただきます。

実際に、最適な活用を見つけ出すには、まずは課題をヒアリングさせていただいた上で、実際にMatterportやTHETAの映像を動かしながら活用できそうな機能やアイデアをお話させていただくのが最短ルートです。

弊社は、THETAでの制作経験もあるため、どちらがいいのかも実際に体験していただきながら判断いただけるかと思います。

ぜひデジタル技術を取り入れ、新たなビジネスチャンスへの一歩を一緒に踏み出しませんか?

お問い合わせは下記からお気軽にご相談ください。

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THETAとMatterportは業界トップレベルのデジタルツイン!

Matterportはアメリカの企業で、物件の内部空間を高精度で3Dスキャンし、仮想空間上で再現する技術を提供しています。

対して、THETAはリコーが提供する360度全方位の画像や動画を撮影することができるカメラのシリーズです。

各々の機種やモデルには特徴があり、用途に応じて選択することが求められます。

また、Matterportは正規代理店を通じて製品を販売し、THETAはリコーの公式サイトで購入できます。

「THETAとMatterportどちらがいいかわからない」
「自社ビジネスに最適なツールを選んでほしい」
「概算の見積もりがほしい」

など、MatterportやTHETAをはじめ、360度カメラやバーチャルツアーに関するご不明点もぜひお気軽にお問い合わせください。

初回面談では、ヒアリングを中心に行うため、無理な営業活動等は行いませんのでご安心ください。

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Advalay編集部
このメディアは、Matterportを中心としたコンテンツを発信しています。Matterport事業を行っているAdvalayだからこそ専門的で網羅的な情報をお届けできます。どなたでもわかりやすく、楽しめるコンテンツを作っていますのでぜひご覧ください。
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