結婚式場のバーチャルツアーとは?特徴や3つのメリット・制作方法
結婚式場を自宅で見学できる「バーチャルツアー」をご存じですか?
コロナウィルスの影響で、直接式場に訪れるカップルが減少しているブライダル業界において、注目を集めたのが「バーチャルツアー」です。
しかし、コロナが収束した現在も、バーチャルツアーの利便性の高さから多くの企業で導入が進んでいます。
この記事では、バーチャルツアーの特徴、メリット・デメリット、制作方法から制作費用まで解説していきます。
ぜひ記事を参考に、ブライダル業界の業務を効率化しながら、お客様にも喜んでいただけるバーチャルツアーを使いこなしてみてください!
結婚式場のバーチャルツアー(VRツアー)とは?
結婚式場のバーチャルツアーとは、オンラインで式場を見学できるサービスです。
「VR(バーチャル・リアリティ)」を使用することで、動画や静止画では体験できない疑似体験が可能になります。
ブライダル業界だけでなく、飲食店やサロン、美術館・博物館、住宅など多くの業界業種で、実店舗・実空間を体感してもらうための超有効ツールとして導入が進んでいます。
お客様の式場選びや見学の負担を軽減しながら、企業側の生産性も高められるアイテムとして知られています。
結婚式場のバーチャルツアーの特徴
なぜブライダル業界で「バーチャルツアー」が注目されているのか。
その理由は「バーチャルツアー」の便利な機能性にあります。
ここではバーチャルツアーの特徴とその相性の良さを解説していきます。
まるで現地にいるよかのうように鮮明なウォークスルー
「ウォークスルー」とは「空間移動」のことです。
有名なサービスを例にあげると、Googleストリートビュー「ウォークスルー機能」ではないでしょうか。床に表示される白丸をクリックすると、そのポイントに移動できます。
見学した方が立ち止まりそうなポイントを考えて表示しているため、実際の空間を移動しているかのように空間内を移動できます。
また4Kを使用したシームレスな空間映像は、細かいデザインや文字まではっきりと映し出します。
タグでアピールポイントを表示
データ内に画像・動画・画像などを埋め込める機能を「タグ機能」といいます。
タグをクリックすることで詳細説明が表示されるため、アピールしたいポイントを見学した方に届けることができます。
またタグ機能で情報を公開することは、オンライン上で24時間営業・接客をしていることになり、企業の生産性向上にも期待できます。
気になるエリアまで一瞬で移動
バーチャルツアーは、ウォークスルーができる「3Dモデル」データだけでなく、フロアマップやメニュー機能も表示できます。
フロアマップを表示し、気になるフロアやエリアをクリックすれば一瞬でそのエリアまで遷移します。
また、スタート画面にメニュー機能を設置しておけば、移動の仕方がわからずデータから離脱してしまうユーザーも減らせるでしょう。
一日あたりの案内人数の制限や時間的な制約がないため、お客様が満足いくまで現地説明ができます。
リンク一つでWebサイト・SNSへ簡易公開
制作したバーチャルツアーからは、閲覧用のリンクが発行されます。
そのリンクを、WebサイトやSNSに掲載すれば、いつでもだれでもデータを閲覧できるようになります。
式場のポータルサイトや公式サイトなど、簡単に何度でも転用できるのもバーチャルツアーの美点でしょう。
チャットボットやキャラクターの設置も可能
バーチャルツアーの制作時には、チャットボットや案内キャラクターの設置などオリジナルの機能も追加できます。
たとえば、弊社で制作しているMatterportで制作するバーチャルツアーには、下記のようなオプションを追加できます。
- チャットボットの追加
- 3Dキャラクターの導入
- オリジナルメニューの設置
- スタート画面のアレンジ
- 音声コンテンツの導入
- CGモニターの設置
データの活用目的にあわせてオリジナルデータを作成することで、活用の幅も広がり、導入効果も最大化できるでしょう。
結婚式場バーチャルツアーを導入するメリット3つ
結婚式場でバーチャルツアーを導入すると、次のようなメリットがあります。
1、問い合わせの質を高め成約率を伸ばせる
一般的なビジネス情報の中に、写真やツアーが含まれていると商品購入やサービスの導入を検討してもらえる確率が29%高くなると言われています。
(引用:http://www.google.com/intel/ja/streetview/business/)
また3Dデータを掲載することで、Webサイトの滞在時間も15%増加すると言われています。
顧客は購入や来店の前にできるだけ多くの情報を知っておきたいという様子が伺えます。
結婚式場バーチャルツアー見学される方は、すでに結婚式を開催することを前提とし、どこの結婚式場を選択するかというフェーズの方です。
バーチャルツアーを体験したお客様からの問い合わせであれば、すでに結婚式場の間取りや雰囲気、式場の特徴まで体感した上での問い合わせです。
そのため非常に質の高い問い合わせが入るため、成約率も高くなる傾向にあるのです。
2、現地での案内コストを削減できる
Matterport社の調査によると、バーチャルツアーを導入したことで移動時間とコストを約50%削除できたとの報告があり導入効果の高さが伺えます。
従来は、結婚式当日のシミュレーションは必ず現地で行っていました。しかしバーチャルツアーを導入することで、どこにどんなエリアや設備があるかはオンライン上ですべて説明できます。
また当日の流れも設備とあわせて説明できるため、現地での説明コストを最小限に抑えられます。
このように案内コストを下げることで、スタッフ一人あたりの打ち合わせ・現地案内件数が増加し、業務効率の向上による会社全体の生産性アップが期待できるでしょう。
3、競合との差別化・ブランディングにつながる
バーチャルツアーをオンライン上に掲載しておくことで、他社と差別化したPRを可能にします。
Webサイトに空間情報を掲載することは当たり前になってきています。しかし、画像や動画だけで空間の位置関係や導線まで表現できているサービスは珍しいのではないでしょうか。
そんな中で最先端のバーチャルツアーを掲載しておけば「この会社に頼めば最新かつ高品質な式を挙げられそう」という印象を与えられるでしょう。
また、体感の精度が高いほど印象に残りやすいともいわれているため、複数社で迷った際にも思い出してもらいやすくなる可能性もあります。
高い機能性を活用することで、他社にはない唯一のバーチャルツアーを制作することができます。競合と差別化できる魅力発信ツールといえるでしょう。
結婚式場のバーチャルツアーを導入するデメリット
バーチャルツアーを導入することはメリットだけではありません。もちろんデメリットもあります。
バーチャルツアーを制作した後に「聞いていなかった」「こんなはずではなかった」など後悔しないために、どのようなデメリットがあるかも理解しておきましょう。
更新の手間がかかる
結婚式場のバーチャルツアーと、実際の結婚式場が違うということがないように、常に最新の状態にしておく必要があります。
「式場のレイアウトや内装が変わった」「埋め込まれている情報を変更したい」等の場合、それに合わせてバーチャルツアーも更新する必要があります。
更新するということは再度撮影が必要になり、撮影時間の確保や編集・アップロードのコストがかかってきます。
空気感を100%再現するのはむずかしい
Matterportは4Kを使ったシームレスな空間映像です。今までの映像クオリティーと比較するとその鮮明さに驚くでしょう。
しかし、バーチャルツアーは高品質でも、実際に式場を訪れたときの雰囲気や感じる空気感を100%再現することはむずかしいです。
どのような映像にもいえることですが、顧客が予想していたものと異なる印象を受けるリスクがあることは知っておきましょう。
結婚式場のバーチャルツアー導入事例4選
現在すでに多くの結婚式場がバーチャルツアーを導入しています。
ここでは実際にバーチャルツアーを導入しているブライダル企業を4つご紹介します。
1.Heart Tree Wedding
「Heart Tree Wedding」は東京都内を中心にオリジナルウェディングをプロデュースする会社です。
結婚組数5000組以上の実績があり、「たったひとつのWEDDING」をコンセプトに、満足度の高い提案が魅力です。
プロデュースしている結婚式は、「レストランウェディング」「神社結婚式」「船上ウェディング」など、多彩なオリジナルウェディングをプロデュースしています。
約20施設の式場をバーチャル化しています。
(出典:https://www.hearttreewedding.jp/report_tuor/)
2.Hanayume
Hanayumeとは、オンラインで結婚式場の検索や予約ができるサービスです。
結婚式場、ゲストハウスなどの会場を条件から検索でき、プランナーへの相談、体験会の予約、挙式の予約まで提供しているサービスです。
Hanayumeの最大の特徴は、オリジナルの割引きサービス「ハナユメ割」が利用できることです。予算を抑えたい方にはおすすめのサービスです。
(出典:http://hana-yume.net/virtualTour/)
3.hotel nikko himeji
「hotel nikko himeji」はJR姫路駅前真正面に位置する交通至便さが魅力です。
結婚式場としても、姫路市・明石市エリアで常に口コミランキング上位に位置している人気のホテルです。
ブライダルフェアに参加できないお客様向けに、挙式・披露宴会場のバーチャルツアーで館内見学ができるようになっています。
4.【番外編】Cluster
「Cluster」とは大規模バーチャルイベントを開催することができるメタバースプラットフォームです。
2023年2月に「Cluster」を運営するクラスター株式会社の代表取締役CEO加藤氏は、自身の結婚式をCluster内にて「バーチャル結婚式」を開催しました。
リアルタイムで、誰でも無料で参列できるこのバーチャル結婚式は話題となりました。
(出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000155.000017626.html)
バーチャルツアーの制作方法
バーチャルツアーの制作方法は、次の通りです。
結婚式場のバーチャルツアーに合わせて説明をしていきます。
1.360度カメラで結婚式場を撮影
バーチャル化する式場を、360度カメラ「Matterport」を使って撮影します。
撮影当日は基本的に立ち会い不要です。
撮影は、式場の規模にもよりますが、2時間~半日程度で完了します。
2.専用クラウドにアップロード
撮影したデータを専用のクラウドにアップロードします。
アップロードすることで、自動的に3Dモデルを生成できます。
クラウドは、Matterport専用のものを使用するため、データを公開・保管するためには維持保管の費用が発生します。
3.データ編集・カスタマイズ
撮影したデータがアップロードでき次第、編集に移ります。
バーチャルツアーに組み込みたいコンテンツ(画像・動画・テキスト・CG)などを、お客様のご希望にあわせて追加していきます。
4.Webサイトに掲載し公開
編集が完了したら、データから発行されるURLにて納品します。
URLをWebサイトやSNSに掲載するだけで、いつでもどこでも誰でもバーチャルツアーに参加できるようになります。
バーチャルツアーの制作費用
バーチャルツアーの制作費用は、100㎡あたり約35,000円となります。
上記費用には、撮影・編集・公開までの費用が含まれます。
またクラウドの使用料金として、5データで1,500円必要になります。
ただし、上記費用は目安で、式場の広さや撮影期間によっても変動いたしますので、まずは一度ご相談ください。
結婚式場の魅力はバーチャルツアーで伝える時代!
コロナの影響で、多くの業種業態でさまざまな取り組みがなされてきました。その中でもVRの活用は、現在でも非常に注目を集めています。
結婚式場の魅力を在宅しているお客様に伝えることができるバーチャルツアーは、今後ブライダル業界としてはデフォルトになっていくでしょう。
お客様への最高のPRツールとして活用してみてください。
弊社は、1,800施設を超えるバーチャルツアーを制作しており、その数は業界トップレベルです。
結婚式場のPRやバーチャルツアー制作に関するお悩みやご要望は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
初回面談では、貴社のお悩みのヒアリングを中心に、弊社がご提供できるサービスの概要や費用感をお話させていただきます。