観光知名度が低かった佐倉市。Matterport効果でマスメディアからの問い合わせも獲得！｜佐倉市様

千葉県の佐倉市が、毎年開催されるチューリップフェスタをMatterport化しました。

あたり一面に美しく咲いているチューリップを、オンライン上でもリアルに体験できます。

また、佐倉市では、チューリップフェスタだけでなくひまわりガーデンもMatterport化しており、季節にあわせて公開するコンテンツを変更しています。

さらに、佐倉市の観光名所の1つである「武家屋敷」もバーチャル化することで、佐倉市全体の地域活性化にもつながっています。

今回は、佐倉市役所「佐倉の魅力推進課」の呉屋様に、Matterport活用についてインタビューさせていただきました。

1. Matterport導入前の課題

日本遺産に認定された「世界に最も近いサムライのまち」として、交流人口、関係人口の増加を目標としていますが、都心から1時間という立地であり、観光地としての知名度が高いとは言えず、広告手段には常に悩んでおります。

Matterportの導入作業や活用方法は職員にとって未知数な部分も多く、実装までは度々悩むことも多かったのですが、導入後は評判もよく、当初は想定しなかった活用もできています。

2. Matterportの活用方法

佐倉市公式サイトに紐づけられている特設ページ「佐倉の文化財をVRでみる・まなぶ」に７本のMatterportデータを掲載しています（2023年４月現在）。
Matterportデータを見ながら文化財を学べるワークシートも掲載し、自宅や学校の授業などでの活用も勧めています。

3. Matterportの導入効果

特設ページ「佐倉の文化財をVRでみる・まなぶ」は2021年8月に開設しました。
折しも、コロナ禍による自粛が最も推奨され、不要不急の外出が制限されていた時期と一致し、自宅学習やバーチャル旅行が盛んとなっていました。

そのため、文化財施設や観光ランドマークのMatterportデータと学習素材を備えた当ページは、マスメディアにも大きく取り上げられ、佐倉市内外や年齢を問わず利用されるようになりました。

当市はフィルムコミッションが盛んで、都心・関西からも撮影の受け入れを行いますが、文化財施設や花畑のMatterportデータを閲覧して、ロケ地の打診をしてくる方も増えました。

また、遠隔地に住む撮影者にとっても、Matterportデータを観ながらロケの下見ができるため、現地に何度も赴く手間が省けると評判です。

4. Advalayとともにコンテンツ制作をした理由

Advalayの担当者様が、当市を熱心に研究してくださったからです。

当市のランドマークへの理解が深く、どのように撮影を進めると効果的かを提案していただいたり、美術館など未導入の施設への撮影提案も熱心でした。

著作権の問題などにより導入できなかった施設においても、Matterportのコンテンツへの理解が進み、全庁的なデータ活用へ方向づけるきっかけとなりました。

5. 今後の取り組みと課題

Matterport撮影の集大成として、佐倉順天堂記念館という文化財施設の撮影をお願いしたいと考えています。

この施設は、佐倉市内の小学４年生が必ず授業で学ぶ歴史的文化財施設となっており、当初より早く実装してほしいと学校から熱望されていたコンテンツです。

実装されますと、利用数が伸びることはもちろん、当市特有の郷土学習「佐倉学」やIT学習に高く貢献することとなり、高い教育効果が期待できます。
また、コロナ期の終息に併せ、特設ページの移設を検討しています。

6. Matterportの導入を検討されている企業様へひとこと

「オンライン（データ）で確認してから、リアル（現地）に赴く」という行動様式が定着したいま、リアルへ誘引するオンラインのコンテンツは実装ニーズが非常に高いと考えます。
Matterportは手軽に導入でき、さまざまな形で活用できますので、まずは貴社の課題やお悩みごとを、担当者へご相談されてはいかがでしょうか。