バーチャルツアーでしか見れないコンテンツを公開しアクセス数を獲得!|名古屋城本丸御殿様

徳川家康の命によって建てられた「名古屋城本丸御殿」をVR化。

バーチャルツアーでは、現地では入場禁止のエリアも閲覧できるため、オンラインコンテンツならではの付加価値をつけています。

名古屋城本丸御殿をMatterportでVR化した経緯について、名古屋城総合事務所様にインタビューさせていただきました。

1. Matterport導入前の課題

オンラインでコンテンツを楽しんでもらえるPRツールを探していました

新型コロナウイルス拡大の影響で 移動自粛が続き、名古屋城への来場者数が減少していました。そのため、オンラインで本丸御殿を楽しんでもらいつつ、PRもできるツールがないかと探していました。

名古屋城本丸御殿がとても広く、障壁画の美しさをどこまで忠実に撮影してもらえるのか不安はありましたが、名古屋城が考えていた360度映像による公開の構想と非常にマッチ していたため、依頼することになりました。

2. Matterportの活用方法

公式サイトにバーチャルツアー専用バナーで掲載しています

名古屋城本丸御殿のバーチャルツアーバナー

公式ウェブサイトにデータを掲載しています。
サイトページ内でも、ユーザーに見てもらいやすいよう専用バナーを制作しました。

このバナーをクリックすると、本丸御殿のバーチャルツアーに一瞬で移動できます。

また、本丸御殿のアーカイブとしての保存資料の役割も果たしてくれています。

沖縄県の首里城が火災によって消失してしまいましたが、本丸御殿やほかの歴史的建造物もいつなくなってしまうかわかりません。

一度バーチャル化してしまえば、オンライン上には半永久的に施設やコンテンツを残せるので、万が一の状況のリスク回避にもなるのではないでしょうか。

3. Matterportの導入効果

県外まで集客の幅を広げられました

来館したくてもできない方に、本丸御殿の体験を提供できるようになったことが一番の効果でしょうか。

なかなか名古屋までお越しになれない方にとっても、名古屋城本丸御殿を気軽にバーチャルで楽しめるようになったと、本当に喜んでいただいています。

また、Matterportを掲載しているページにアクセスしたユーザーのうち、約77%がバーチャルツアーにアクセスしていました。(2023年4月時点)

同様のページにはYouTubeやテキストでの施設紹介も掲載しているのですが、やはり空間を360度閲覧できるバーチャルツアーに持つ人は多いようですね。

4. Advalayとともにコンテンツ制作をした理由

大規模撮影の経験を活かし的確なアドバイスをもらえたこと

Advalyaさんは、城だけでなく、博物館・美術館や工場など大規模な他施設を多数撮影されていました。

そのため、その撮影経験を活かし、効率よく忠実に撮影を進めてもらえるのではないかと思い制作を依頼しました。

また、打ち合わせの際には、撮影・制作するコンテンツの内容だけでなく、制作したデータの活用方法までご提案いただけたので利活用のイメージがしやすかっ たです。
打ち合わせはいつも気軽に相談でき、非常に的確なアドバイスをいただいた印象です。

5. 今後の取り組みと課題

現地の集客力を強化したい

今後は、オンラインだけではなく、実物の名古屋城への来場者をさらに増やしたいと思っています。

今回のオンラインコンテンツを活用し、視聴者が実物の名古屋城を観てみたいと思ってもらえるように、サイト上のバナー、SNS運用などで、工夫をしていこうと思っています。

歴史的建造物だけでなくほかの施設においても、Matterportを使った施設のVR化を検討されている企業は多いと思います。

Matterportは、手軽で簡単に導入でき「公開する手法」としても「アーカイブする手法」としても、さまざまな形で活用することができるのではないかと思います。

Advalay
Advalay編集部
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