【オンライン工場見学とは?】メリットや導入のやり方までご紹介
こんにちは!株式会社Advalay編集部です!
商品の製造過程や生産者などの「裏側」を見ることができる工場見学もオンラインで見ることができるようになってきています。
しかし、
「オンラインで見学をするとどのような効果があるのだろうか」
「オンライン工場見学の事例を見てみたい」
「工場見学で使用する映像の制作フローや費用などがわからない…」
などのお悩みや疑問をいただくことがあります。
そこで今回は、オンライン工場見学について機能や制作フローまでを徹底解説し、実際の事例までご紹介いたします。
ぜひこの記事を読み進めていただき、企業や商品にプラス効果をもたらす工場見学を開催しましょう!
オンライン工場見学とは?
商品の PRや、企業の信頼性・ロイヤリティを高めるために一般の方や取引先を工場に招く工場見学をオンライン上で行うものです。
オンライン工場見学にも2種類あり、1つ目がビデオ通話などを活用してリアルタイムでお客様と繋がるもの。もう1つが事前に工場見学で紹介するコンテンツを録画しておき、その映像をお客様のペースで自由に閲覧してもらうというものです。
実際のオンライン工場見学映像はこちら。
敷地が広いこともあり、非常にインパクトのある映像になっています。
それでは、オンライン工場見学の導入のメリット・デメリット、オンライン映像を制作するツールや映像の機能まで網羅的に解説していきます!
オンライン工場見学がもたらす効果
自社製品の認知度向上
店頭に並んでいるだけでは、見てもらえなかった商品でも工場見学であれば生産過程から知ってもらうことができます。
広告や店頭には数え切れないほどの商品があり、なかなか認知してもらうことが難しい一方、工場見学は一度来ただけで商品やサービス、企業名まで覚えてもらうことができます。
企業のファンが増える
世の中に商品やサービス、企業は溢れるほど存在しています。その中で工場見学にいき、生産過程を見たことがある企業の商品というのは非常に印象に残ります。工場見学の時間が充実していればいるほど、企業へのイメージも好印象になり「ファン」になります。
企業のファンができれば、ジャンルが異なる商品やサービスであっても「この企業の商品なら大丈夫だ!」という信頼感から購入してもらえる可能性が高まります。
新たな顧客の創出
学校のイベントや観光などでたまたま工場を見学したことがきっかけで、これまで全く興味がなかった商品を購入してもらえることがあります。
このようにさまざまな効果が期待できる工場見学ですが、これを「オンライン」で開催することでどのようなメリットがあるのか続いてご紹介していきます。
オンライン工場見学を行うメリット
集客の幅が広がる
オンライン上のやりとりには「距離の制約」が存在しません。そのため、遠方の方や忙しくて時間が取れないなどの理由でこれまで見学に来ることができなかったお客様にも見ていただくことができます。
より多くの地方の方に商品の魅力を届けることができるのはオンライン工場見学の大きなメリットの1つです。
人件費などのコスト削減
そして、これまでオフラインの工場見学でかかっていたコストを削減することができます。まずあげられるのは「人件費」。オンラインであれば、工場で勤務されている方、工場を案内する方などの時間を拘束する必要がなくなります。
また人の接触がないため、感染症など衛生面への対策なども省くことができます。
工場の実空間にあるもの以外も発信できる
オンラインならではのメリットとして、実空間に存在していないものまで紹介することができます。例えば、商品のプロモーション動画やCG映像、またECサイトなども設置することができるため工場見学をしながら商品を購入することも可能です。
オンライン工場見学を行うデメリット、注意点
オンライン工場見学にはさまざまな魅力がある一方注意点もあります。
匂いや触感は伝えることができない
工場や商品から発生する「匂い」や「触った感触」はオンラインでは伝えることができません。
また飲食品を扱う工場では、試食・試飲などもできないため、郵送で商品を届けるなどの対応が必要になります。
デジタル機器の基本操作スキルが必要
PC以外にも、ビデオ通話や何かしらの映像を扱う場合、それらのツールの操作スキルが必須になります。
リアルタイムでの工場見学を行う場合は特に、事前に操作や通信環境を確認しておく必要があります。
直接コミュニケーションをとることができない
録画した映像を使う場合は、お客様のお顔やリアクションを直接見ることができません。そのため信頼性や親密感はオフラインに比べると劣ってしまう可能性があります。
そのため、オンラインで使用する映像内に「人」を感じさせるような文章やコンテンツを取り入れるなど充実した映像を作ることが重要です。
このようにデメリットもありますが、今さまざまな企業で導入されているオンライン工場見学の映像はこれらを補えるほどハイクオリティーなもの。
この映像の制作には、どのようなツールを使っているのかやその映像に組み込まれているシステムなどを続いてご紹介していきます。
オンライン工場見学で使用する映像の撮影機材と3つの機能
今回は、一度制作してしまえばほとんど何も作業をする必要がない最新鋭の技術を活用して作られた映像について解説していきます。
映像撮影ツール
映像を制作しているのは、Matterport(マーターポート)というカメラです。
Matterportとは、360°の映像が撮影できるカメラで、撮影した実空間をそのままバーチャル上に生成するカメラです。
もっと詳しく知りたいという方は下の記事を参考にしてみてください!
映像の特徴①ウォークスルー
Matterport映像の特徴の1つ目は滑らかなウォークスルー機能で空間内を自由自在に移動することができます。
4Kの高画質を使っており、ストレスなくオフライン同様の空間を表現しています。
映像の特徴②タグ機能
またタグ機能という、画像や動画、リンクなどを埋め込むことができる機能もあります。ここでは、社員の方のインタビュー動画・商品に込められた想いやプロモーション動画を掲載したりECサイトのリンクを埋め込むことができます。
オフラインの工場見学では時間の都合上、伝えることができなかった情報も、オンライン上であれば上限なく表示することができます。
映像の特徴③フロアマップ
Matterport映像は、3つの視点で空間を見ることができます。
1つ目は特徴①でご紹介したウォークスルー(空間移動)視点。
そして、フロアマップ(平面図)とドールビュー(立体図)の2視点があり、オフラインでは見ることができない角度で空間全体を俯瞰して見ることができるのもMatterport映像の魅力です。
また、敷地が広く「もう一度あのエリアをみたい!」と思ってもすぐにその場所に戻ることは難しいですが、オンラインでは一瞬で、そして何度でも気になりエリアに移動することができます。体力に自信がない…という高齢者の方や子供たちにとっても優しいコンテンツになっています。
オンライン工場見学の事例 3選
このように、革新的な機能をもつオンライン映像。実際にどのように活用されているか事例を3つご紹介いたします。
ニッコー陶磁器工場
石川県にあるニッコーの陶磁器工場のオンライン工場見学です。コロナ禍で外出制限が設けられたことをきっかけに、オンライン工場見学を導入。
スタート画面に映像の使用方法が掲載されているため、デジタルツールに慣れていない方でも安心してツアーに参加することができます。
引用:https://www.nikko-tabletop.jp/user_data/info_collaboration_with_B-OWND.php
国立印刷局
こちらは国立印刷局のオンライン映像。
タグ機能を活用し、コンテンツを充実させています。
お金の知らなかった情報が盛りだくさんです!ぜひ一度のぞいてみてください。
引用:https://www.npb.go.jp/ja/event/kengaku/vr.html
サントリーウイスキー蒸留所ツアー
最後はサントリーのウイスキー蒸留所のツアー。
こちらの映像ではMatterport SDKというシステムを活用して、映像内にクイズ機能を搭載しています。
楽しみながら学習ができるコンテンツになっています。
引用:https://www.suntory.co.jp/factory/yamazaki/
オンライン工場見学導入までの流れ
プランナーと、撮影場所の打ち合わせ日程調整を行います。
撮影してはいけない場所や価格などしっかりと打ち合わせをしていきます。
カメラマンが撮影場所に伺い、撮影を行います。
撮影場所の規模にもよりますが、基本的にカメラマンは2名、撮影期間は2日程度です。
基本的に自動で撮影を行うストリートビューのカメラとは異なり、Matterportは撮影場所やカメラの高さを自由に人力で決めることができます。そのため、「魅せたい!届けたい!場所」を繊細に丁寧に撮影を進めていきます。
撮影で完成したデータを編集していきます。撮影ポイントの選択・見せたくない場所のぼかし・ECサイトや動画リンクの埋め込みなど、より充実したコンテンツになるよう仕様書に沿ってデータを完成させていきます。
完成したデータは、URLにて納品いたします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
オンライン工場見学についてまとめです。
- 工場見学の効果
- 商品やサービスの認知度が高まる
- さまざまな層のファンが増え売上に繋がる
- オンライン工場見学のメリット、デメリット
- オフラインでかかっていたコストの削減や距離の制約を超えて幅広い集客ができる
- 匂いや触感、直接のコミュニケーションはできないため注意
- オンライン映像の制作ツールや特徴
- Matterportという最新鋭カメラを使用
- 3視点映像、4K高画質、タグ機能で充実コンテンツが完成
- オンライン工場見学の制作方法
- 打ち合わせを行なった後は、ほとんど立会い不要で映像を作成
ウィズコロナ時代の新常識としてリアルとオンラインが融合した新たな集客・PR方法がどんどん浸透しており、Matterportも幅広い分野で導入が進んでいます。
弊社では1000件以上の撮影実績をもとに、撮影だけではなく3D モデルを活かしたプロモーション提案が強みです。
Matterportに関することや活用方法などぜひお気軽にお問い合わせください。