バーチャル展示会の始め方|費用・プラットフォーム選び・成功のコツ
バーチャル展示会とは、リアルの展示スペースをデジタル空間上に再現し、オンラインで訪問・体験できる仮想イベントのことです。
コロナ禍を経て、製造業・建設業・不動産業など幅広い業種でオンライン展示会の需要が急増しました。会場コストの削減や地理的制約のなさから、リアル展示会と並行して恒常的に活用する企業も増えています。
本記事では、バーチャル展示会の概要から費用相場・プラットフォームの選び方・成功のコツまでを一つずつ解説していきます。「どこから始めればいいかわからない」という方にも、ステップごとに整理してご説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
バーチャル展示会とは?リアル展示会との違い
バーチャル展示会とは、3D空間・Web空間上に構築された仮想の展示ブースを、インターネット経由で自由に閲覧・体験できるオンラインイベントです。
リアル展示会と異なり、会場設営・ブース装飾・現地スタッフの配置が不要で、24時間365日アクセスできる点が大きな特徴です。

リアル展示会とバーチャル展示会の主な違い
| 項目 | リアル展示会 | バーチャル展示会 |
|---|---|---|
| 開催コスト | 高い(会場費・装飾費・人件費) | 低い(制作費のみ) |
| 来場エリア | 会場周辺 | 全国・海外 |
| 開催期間 | 数日〜1週間 | 常設も可能 |
| 参加者データ | 取得が難しい | 閲覧数・滞在時間を取得 |
| 展示物の変更 | 撤収・再設営が必要 | データ更新のみ |
バーチャル展示会は、会場費・移動費・宿泊費が不要なため、コストをリアル比較で50〜80%削減できるケースもあります。また、来場者の行動データを取得しやすいことも、マーケティング施策との連携を後押ししています。
バーチャル展示会の主な種類と活用シーン
バーチャル展示会には、活用目的によっていくつかの形態があります。それぞれ解説していきます。
製品展示型
工場や倉庫に並ぶ製品・機械を3Dスキャンで空間ごとデジタル化し、オンラインで体験できる形態です。
製造業での活用が盛んで、「展示会に来られないバイヤーへの遠隔提案」「海外顧客への製品紹介」などに効果を発揮します。実際の空間をリアルに再現できるため、製品の大きさや質感を直感的に伝えられるのが特徴的です。
採用・会社説明型
会社の雰囲気・職場環境・施設をバーチャル空間で見せる形態です。
就職活動中の学生や転職希望者が遠方からでも職場見学できるため、採用活動との相性が非常によいといえるでしょう。弊社Advalayの実績では、バーチャル職場見学を導入した企業で、採用エントリー数が増加した事例も珍しくありません。

不動産・モデルルーム型
マンションのモデルルームや商業施設の内装を仮想空間で体験できる形態です。
来場者の時間制約を取り除き、深夜・休日でも物件検討が進む点が不動産業界で高く評価されています。
常設展示・ショールーム型
実店舗やショールームをバーチャル化し、Webサイトに常設展示する形態です。
展示会の一時的なイベントではなく、ブランドのオンライン資産として長期活用できるのが最大のメリットです。

バーチャル展示会の費用相場
バーチャル展示会の費用は、制作方式・規模・機能によって大きく異なります。代表的な3つの制作方式ごとに相場をまとめました。
3Dスキャン型(現実空間のデジタル化)
実際の展示スペースや工場・ショールームを3Dスキャナーで撮影・デジタル化する方式です。
| 規模 | 費用目安 |
|---|---|
| 小規模(50〜100㎡) | 10万〜30万円 |
| 中規模(100〜300㎡) | 30万〜80万円 |
| 大規模(300㎡〜) | 80万円〜 |
リアルの空間に忠実なため、製品や施設の質感・スケールを正確に伝えられます。撮影後のデータ処理が主なコストで、費用の内訳は撮影費60〜70%・処理費30〜40%が一般的です。
Web3D型(CGモデリング)
3DCGで仮想ブースを新規制作する方式です。
実在しない空間でも自由にデザインできるため、ブランドイメージに合わせた世界観を構築できます。
| 規模 | 費用目安 |
|---|---|
| シンプルなブース(CG) | 50万〜150万円 |
| 大規模バーチャル会場 | 150万〜500万円以上 |
制作期間が3Dスキャン型より長くなる傾向があり、仕様変更のたびに追加コストが発生しやすい点に注意が必要です。
プラットフォーム活用型(SaaS利用)
既存のバーチャル展示会プラットフォームのテンプレートを使う方式です。
初期費用を抑えやすく、短期間で立ち上げられます。
| プラン | 費用目安 |
|---|---|
| 月額利用 | 5万〜30万円/月 |
| イベント単発利用 | 20万〜100万円/回 |
カスタマイズ性は低めですが、短期イベント向けのコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
プラットフォームの選び方|4つの判断軸
バーチャル展示会の成否は、プラットフォーム選びに大きく左右されます。以下の4つの軸で比較検討してみてください。

① 目的に合った表現方式か
「リアルな空間体験を重視するのか」「ブランドの世界観を作り込みたいのか」によって最適な方式は異なります。
- 実空間の忠実な再現 → 3Dスキャン型
- オリジナルデザイン重視 → Web3D型・CGモデリング
- コスト・スピード重視 → SaaSプラットフォーム型
② 来場者数・アクセス規模に対応できるか
大規模なイベントでは、同時接続数の上限やサーバー負荷の問題が生じやすいといえるでしょう。事前に同時アクセス数の上限を確認してください。
③ データ計測・CRM連携が可能か
バーチャル展示会の大きなメリットの一つは、来場者の行動データを取得できる点です。
- ブース別閲覧数
- 滞在時間
- 資料ダウンロード数
- チャット・問い合わせ数
これらのデータをMAツール・CRMと連携できるかどうかも、プラットフォーム選びの重要な判断軸です。
④ 運用・更新のしやすさ
展示内容の変更・コンテンツの追加を自社で完結できるか、都度ベンダーに依頼が必要かを確認してください。
常設展示として長期活用するなら、更新コストが積み重なりやすい点に注意が必要です。

バーチャル展示会の始め方|5つのステップ
実際にバーチャル展示会を立ち上げる流れをステップ形式で解説していきます。
STEP 1:目的と対象者を定める
「何のために、誰に向けて開催するのか」を最初に明確にしましょう。
目的によって、制作方式・プラットフォーム・コンテンツの構成がすべて変わります。
- 製品PRが目的 → 製品の質感・スペックを伝えられる3Dスキャン型
- 採用強化が目的 → 職場の雰囲気を伝えられるバーチャルオフィス型
- リード獲得が目的 → 資料DLや問い合わせフォームとの連携機能が重要
STEP 2:制作方式とプラットフォームを選ぶ
前章の4軸(表現方式・規模・データ計測・更新性)をもとに制作方式を絞り込み、複数社に相見積もりをとってみてください。
初めてバーチャル展示会を制作する場合は、小規模な3Dスキャン型から始めるのもおすすめです。
STEP 3:コンテンツを企画する
バーチャル展示会の中に何を置くかを設計します。
- 展示物・製品の選定
- 説明パネル・資料の内容
- 動画・アニメーションの有無
- チャット・問い合わせ導線の設計
来場者が「見るだけ」で終わらないよう、次のアクション(資料DL・問い合わせ・商談予約)への導線をあらかじめ設計しておくことが重要です。
STEP 4:制作・テストを行う
制作会社・プラットフォームと連携しながら、展示空間を構築します。
公開前のテストでは以下を確認しましょう。
- PC・スマートフォン両方での表示確認
- 読み込み速度の確認
- リンク・フォームの動作確認
- アクセス解析ツールの設定確認
STEP 5:公開・集客・効果測定
公開後は、集客施策と効果測定を並行して進めます。
SNS告知・メールマーケティング・Web広告などで来場者を誘導し、定期的にデータを確認しながら改善を繰り返していきましょう。
成功のコツ|バーチャル展示会でよくある失敗と対策
バーチャル展示会を制作した企業から多く寄せられる「うまくいかなかった点」と、その対策をご紹介します。
失敗① 「見てもらえない」集客不足
バーチャル展示会は作っただけでは来場者が集まりません。公開に合わせた集客施策を事前に計画しておく必要があります。
対策: メルマガ告知・SNS発信・プレスリリース・Web広告を組み合わせた集客プランを、制作と並行して準備しましょう。
失敗② 「見るだけ」で終わるコンテンツ設計
展示物の紹介にとどまり、来場者が次のアクションに進まないケースは少なくありません。
対策: 展示ブース内に「資料請求フォーム」「チャット相談ボタン」「商談予約リンク」を設置し、コンバージョン導線を明確にしましょう。
失敗③ スマートフォン非対応
来場者の半数以上がスマートフォンからアクセスするケースも多く、PC前提の設計はユーザー離脱の原因になります。
対策: 制作段階からモバイルファースト設計を徹底し、スマートフォンでの体験を優先してください。
失敗④ 一度作って終わり
バーチャル展示会の強みは「常時公開・更新できること」ですが、放置してしまう企業も珍しくありません。
対策: 四半期に一度、展示内容の見直し・コンテンツ追加を行うサイクルを設けましょう。継続的な更新がSEO効果・リピート来場にもつながります。

バーチャル展示会の導入事例
弊社Advalayでは、累計5,000件以上の制作実績をもとに、業種別のバーチャル展示会を数多く手がけてきました。
製造業:機械・設備の仮想ショールーム
大型設備メーカーでは、工場内の機械を3Dスキャンでデジタル化し、バイヤーや代理店向けのオンラインショールームとして常設展示。従来は現地訪問が必要だった製品説明が、Webブラウザから24時間体験できるようになりました。

建設・不動産:マンション内覧の常設化
新築マンションのモデルルームをバーチャルツアー化し、Webサイトから常時内覧できる体制を構築。来場前の事前検討が深まったことで、来場後の成約率向上につながった事例です。

よくある質問
Q1. バーチャル展示会は小規模企業でも導入できますか?
できます。3Dスキャン型であれば、小規模スペース(50〜100㎡)で10万〜30万円程度から制作可能です。プラットフォーム型のSaaSを活用すれば、さらに低コストで始めることもできます。まずは小規模なパイロット導入から試してみるといいでしょう。
Q2. リアル展示会と両立は可能ですか?
可能です。リアル展示会の会期後もバーチャル展示会を常設することで、会期後の問い合わせ・商談につなげる企業が増えています。「リアルで会った人へのフォローツール」としての活用も効果的です。
Q3. 制作期間はどのくらいかかりますか?
3Dスキャン型は撮影から公開まで通常2〜4週間程度です。CGモデリング型は制作規模によって2〜3ヶ月かかるケースもあります。展示会や公開日程から逆算して、余裕を持った相談をおすすめします。
まとめ:バーチャル展示会を活用して、ビジネスの可能性を広げよう!
本記事では、バーチャル展示会の概要・費用相場・プラットフォームの選び方・始め方・成功のコツを解説しました。
バーチャル展示会は、コスト削減・地理的制約の解消・データ活用の3点で、リアル展示会にはない強みを持つ手法です。5つのステップで計画的に進めることで、初めての企業でも着実に立ち上げることができます。
「どのプラットフォームが自社に合うか」「費用感を把握した上で相談したい」という方は、ぜひAdvalayにお気軽にご相談ください。
弊社Advalayは、バーチャルツアー・バーチャル展示会の制作を累計5,000件以上手がけてきた専門企業です。製造業・建設業・不動産業など、業種ごとの最適な構成をご提案します。初めての導入でも、撮影から公開まで一気通貫でサポートしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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