バーチャル空間の制作費用はいくら?用途別の料金相場と選び方ガイド

バーチャル空間とは、3Dデータや360度映像をもとに構築された仮想の三次元空間のことです。

インターネット経由でどこからでもアクセスできるため、展示会・工場見学・不動産内見・採用PR・観光案内など、幅広いビジネスシーンで活用されています。近年は制作ツールの普及とともに導入コストが下がり、中小企業でも本格的なバーチャル空間を持てるようになりました。

本記事では、バーチャル空間の制作費用を「目的別の料金相場」「費用の内訳」「依頼先の選び方」の観点から詳しく解説します。費用感を把握して、自社に合った制作方式を見つける参考にしてみてください。

この記事でわかること

バーチャル空間の制作費用はどのくらいかかる?

バーチャル空間の制作費用は、目的・広さ・制作方式によって大きく異なります。

一般的な相場としては、小規模な空間で5万〜30万円、中規模で30万〜100万円、大型施設や複数フロアになると100万円を超えるケースも珍しくありません。

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制作方式によって変わる費用の目安

バーチャル空間を制作する方式には、大きく3種類あります。

制作方式費用の目安特徴
360度写真(パノラマ型)3万〜20万円低コスト・短納期。平面的な表現に向く
3Dスキャン型(点群・ウォークスルー)10万〜80万円空間を立体的に再現。没入感が高い
フルCG型(バーチャル展示会など)50万〜300万円以上自由度が高いが制作期間が長い

費用に最も影響するのは「空間の広さ」と「制作の手間(撮影回数・編集量)」です。同じ方式でも広い施設や複数拠点が対象になると費用は積み上がります。

【目的別】バーチャル空間の費用相場

バーチャル空間の用途は多様で、目的によって適した制作方式と費用帯が変わります。それぞれ解説していきます。

バーチャル展示会・ショールーム(フルCG型)

バーチャル展示会は、実在しない空間をゼロから3DCGで制作するため、制作費用が最も高くなる用途です。

費用相場: 50万〜500万円

費用を左右するのは「ブース数」「インタラクション機能の有無」「外部システムとの連携(商品データベース・チャット等)」です。展示物の3Dモデル制作が多いほど、コストは増加します。

弊社Advalayでは、展示会向けバーチャル空間の制作にあたり、目的・予算・運用体制をヒアリングしたうえで最適な制作方式をご提案しています。

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バーチャル工場見学・施設見学(3Dスキャン型)

工場や施設を丸ごとデジタル化して公開する用途では、3Dスキャン型が主流です。

費用相場: 15万〜80万円

撮影日数・フロア数・編集工数が費用の主な変動要素です。複数棟にまたがる大型工場では100万円を超えることもあります。採用PR・安全教育・取引先への工場紹介など、一度制作すれば複数の用途に使えるのが特徴的です。

不動産・住宅のバーチャル内見(360度写真・3Dスキャン型)

不動産業界では360度写真や3Dスキャンを使ったバーチャル内見が急速に普及しています。

費用相場: 3万〜30万円(1物件あたり)

物件の広さと撮影点数によって費用が変動します。360度写真のみであれば3万〜10万円程度で収まるケースが多く、より没入感の高い3Dスキャン型では10万〜30万円が目安です。

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採用・広報向けオフィスツアー(360度写真・3Dスキャン型)

企業のオフィスや施設をバーチャルツアー化する場合、360度写真または3Dスキャン型が多く選ばれます。

費用相場: 5万〜30万円

1フロアであれば5万〜15万円程度で制作できます。採用ページやコーポレートサイトに埋め込むだけで、遠方の候補者への訴求力が高まります。

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観光・文化財のデジタルアーカイブ(3Dスキャン型)

博物館・史跡・観光地などのデジタル保存・公開用途では、精度の高い3Dスキャンが求められます。

費用相場: 30万〜200万円

対象物・空間の規模と求められる精度によって大きく変わります。文化財のデジタル保存では点群データの解像度要件が高く、専門機材と技術者が必要なため費用は高めになります。

バーチャル空間の制作方式3種類(360度写真・3Dスキャン・フルCG)と費用目安を比較した図

バーチャル空間の費用内訳を理解しよう

費用の内訳を知ることで、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。主な費用項目は以下の通りです。

費用項目概要目安の割合
撮影・スキャン費現地での機材使用・技術者派遣40〜60%
データ処理・編集費点群処理・テクスチャ編集・ウォークスルー生成20〜30%
プラットフォーム利用料クラウド配信・ホスティング5〜15%
ナビゲーション・UI設計費タグ設定・ホットスポット・UI構築10〜20%
オプション費(字幕・多言語・分析ツール等)追加機能対応変動

撮影・スキャン費が全体の半分以上を占めることが多いため、出張費(交通費・宿泊費)も含めて確認するようにしましょう。

ランニングコスト(月額費用)にも注意

バーチャル空間を公開し続けるには、プラットフォームの月額利用料が発生する場合があります。

  • 3Dスキャン系プラットフォーム: 月額1,000〜5,000円程度(スペース数による)
  • 独自ホスティング: 初期費用は高いが月額を抑えられる

「初期費用だけ」で判断せず、1〜3年間のトータルコストで比較することをおすすめします。

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バーチャル空間の費用を左右する5つの要因

費用を概算するうえで、以下の5つのポイントを整理しておきましょう。

① 空間の広さと複雑さ

広い空間や複数フロアになるほど撮影点数が増え、費用が上がります。

② 制作方式の選択

360度写真・3Dスキャン・フルCGのどれを選ぶかで、費用帯が大きく変わります。

③ 追加機能の有無

字幕・商品タグ・問い合わせボタン・動画埋め込みなどのインタラクション機能は別途費用が発生します。

④ 納期の短さ

急ぎの対応が必要な場合は特急対応費が加算されるケースもあります。

⑤ 依頼先の体制(撮影〜制作の一気通貫か外注か)

撮影と制作が分業されている場合、中間マージンが乗り費用が割高になりやすいです。撮影から制作まで一気通貫で行う体制では、コストと品質を両立しやすくなります。

バーチャル空間を目的別(展示会・工場見学・不動産・採用・観光)に費用相場を示した横棒グラフ

依頼先の選び方:失敗しないための3つの基準

① 制作実績と業種事例の豊富さ

「バーチャル空間の制作経験が豊富か」を必ず確認しましょう。実績件数だけでなく、自社と近い業種・規模の事例があるかどうかも重要な判断材料です。

弊社Advalayは累計5,000件以上のバーチャル空間制作に携わっており、製造業・不動産・観光・採用など多業種の事例を保有しています。

② 撮影から納品まで一気通貫の対応ができるか

撮影・データ処理・制作・公開を一社でまとめて対応できる会社を選ぶと、品質管理がしやすく連絡の手間も省けます。制作を外注している会社では、情報の伝達ミスや品質のばらつきが起きやすくなります。

③ アフターサポートの充実度

公開後の修正対応・コンテンツ追加・プラットフォームの切り替えサポートなど、運用フェーズのサポート体制も確認しておくと安心です。

見積もりで確認すべき5つのポイント

依頼先に見積もりを依頼する際は、以下の項目を必ず確認しましょう。

1. 現地撮影費・出張費は含まれているか

2. 修正対応の回数・範囲(初稿後の修正が有料かどうか)

3. プラットフォームの月額費用・契約年数

4. 著作権・データの帰属(制作物の所有権が自社にあるか)

5. 追加機能の単価(後から機能を追加したい場合の費用感)

複数社から見積もりを取ることで、費用の妥当性と各社の提案力を比較できます。

バーチャル空間の依頼先を選ぶ3つの基準(実績・一気通貫体制・アフターサポート)を示した図

FAQ

Q. バーチャル空間の制作にはどのくらいの期間がかかりますか?

360度写真型であれば撮影から公開まで1〜2週間程度で完了するケースが多いです。3Dスキャン型では2〜4週間、フルCG型は規模によって1〜3ヶ月が目安となります。急ぎの案件では事前に相談すると対応できる場合もあります。

Q. 自社でバーチャル空間を制作することはできますか?

360度カメラと無料・低コストのプラットフォームを組み合わせれば、自社制作も可能です。ただし、3Dスキャン型の高品質なバーチャル空間を自社制作するには、専用機材(数十万〜数百万円)と処理技術が必要です。コスト・品質・納期のバランスを考えると、外注するほうが効率的なケースも多くあります。

Q. バーチャル空間の制作費用は経費として処理できますか?

事業目的で使用するバーチャル空間の制作費用は、広告宣伝費や業務委託費として経費処理できるのが一般的です。ただし、税務上の取り扱いは事業の状況や会計処理によって異なるため、詳細は税理士または専門家にご確認ください。

まとめ:目的に合ったバーチャル空間の費用感を把握して、導入を進めよう!

本記事では、バーチャル空間の制作費用について以下の内容を解説しました。

  • 制作費用は5万〜300万円以上と幅広く、目的・方式・広さで変わる
  • 展示会・工場見学・不動産内見など用途によって適した制作方式が異なる
  • 費用の内訳では撮影・スキャン費が最も大きな割合を占める
  • 依頼先の選定では実績・一気通貫体制・アフターサポートを確認することが大切

バーチャル空間の導入を検討している方は、まず「どの目的で・どの規模で使いたいか」を整理したうえで、複数社に見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。

弊社Advalayは、バーチャル空間の撮影から制作・公開まで一気通貫で対応できる専門企業です。累計5,000件以上の制作実績をもとに、製造業・不動産・観光・採用PRなど幅広い業種に対応しています。費用感やご要件について、まずはお気軽にご相談ください。

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