今話題のオンライン美術館を徹底解説!メリットやVRで見る方法まで


「オンライン美術館を開催したいけどどんな効果があるのだろうか?」
「他の美術館のオンライン展示の事例を見てみたい」
「オンライン美術館の導入を考えているけれど種類や制作方法がわからない」

こんなお悩みはありませんか?
オンライン美術館は、誰でも手軽にアートを楽しめる画期的なサービスです。

本記事では、オンライン美術館とは一体どのようなものなのか、その概要を事例付きで解説します

私たちは、VR技術を活用した空間映像を撮影しており、オンライン美術館の制作経験もあるため、より専門的な情報を提供することができます。ぜひこの記事を読み進めていただき、オンライン美術館を制作する際の参考にしてみてください!

この記事でわかること
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オンライン美術館とは?

オンライン美術館とは、美術館で実際に開催されている展覧会をWEBサイトなどオンライン上で見ることができるサービスです。音声、画像・動画、バーチャル映像などさまざまなタイプがあり、気軽にアートを楽しめるようになりました。

なぜ、今オンライン美術館が流行っているのか?

新型コロナウイルス感染症流行により、各所で弊害が起きています。美術館でもその被害は大きく、会期中にも関わらず開催の中止、また開催自体ができず一度も作品が人々の目に触れることなく終わってしまう展覧会もありました。

そこで、デジタル技術の発展が可能にしたオンライン上で楽しめる美術館「オンライン美術館」が浸透しています。

距離や時間の制限を超えて、アートを楽しむことができるツールとして世界中で注目を集めています。

オンライン美術館の3つのメリット

オンライン美術館は、オフラインの美術館に比べて3つのメリットがあります。

  • 24時間365日鑑賞できる
  • 人件費などコスト削減できる
  • オンラインならではの作品を展示できる

1つずつ詳しく解説していきます。

24時間365日鑑賞できる

オンライン美術館は、PCやスマートフォンなどのデバイスさえ持っていればいつでもどこからでも映像を閲覧することができます。
オンライン美術館への入場は、会員登録不要、そして入場料や予約なども必要ないものがほとんどであるため、隙間時間に見ることもできます。また特別関心がある展示会については休日をたっぷり使って展示を楽しむことも可能です。

人件費などコスト削減できる

また美術館側のメリットとしては展示会にかかるコストを削減できます。オンライン美術館は一度映像を制作してしまえば、その映像をサイト上に掲載しておくだけで展示を開催できます
展覧会を運営するのに必要であった人件費や電気代などの費用や、作品やパネルなどの移動にかかっていた時間も減らせるのではないでしょうか。

オンラインならではの作品を展示できる

デジタル技術の発達により、美術館や展覧会にもリアルとデジタルの双方を活用したコンテンツの多様性が求められるようになってきています。
オンライン美術館では、さまざまな制作ツールや編集ツールを活用して、オンラインでしか実現できない作品を作り上げることができます。
レアなコンテンツに興味を持つユーザーも多いと予想されるので、美術館の集客効果を高める施策になるのではないでしょうか。

オンライン美術館の5つの特徴

オンライン美術館にはどのような特徴があるのか5つの魅力について解説します。

自由自在に空間移動ができる【ウォークスルー機能】

Matterport映像では、空間内を自由自在に移動することができます。
画質も綺麗であるためストレスなく移動することができますし、またリアルの空間と異なり「いきたい!」と思った場所に瞬時に移動することができるのが特徴です。(引用:https://sgm-nasu.com/

4Kの高画質映像

(引用:https://hokusai2021.jp/

こちらの映像は「北斎づくし」の実際のMatterport映像です。
作品の文字や細かい筆使いなど繊細な部分まで鮮明に映し出されていることがわかります。

作品の説明文やプロモーション動画まで表示【タグ機能】

(引用:https://hokusai2021.jp/

そしてMatterportの大きな特徴の1つが「タグ機能」と呼ばれているシステムです。
この機能では、丸いポイントをクリックすると画像や動画、サイトリンクなどがポップアップで表示されるという仕組みです。作品の説明やプロモーション動画などを埋め込むことで非常に充実したコンテンツになります。

リアルの空間では、人が多くてよく見えなかったり、時間がなくて説明文を全て読めないケースもあるでしょう。オンラインであれば好きな時に好きなだけ作品に入り込むことができるためユーザーの満足度も高くなります。

展示をダイジェストで再生!【ハイライト機能】

(引用:https://mail-i.work/ooedo/

画面下部の画像が帯状に並んでいる部分が「ハイライト」と呼ばれる機能です。

ここでは、空間内の特に見せたい作品やエリアをピックアップして並べることが可能です。
ハイライトに表示されている画像は、順番に自動再生することも可能で、展示をダイジェストで楽しめるのもMatterportの魅力です。

PCやスマホで簡単に表示できる

(引用:https://goforkogei.com/special-online-content2021/

撮影した映像からはリンクが発行され、そのリンクをWEBサイトやSNSに貼り付けるだけでいつでもどこでも公開できます。
データを閲覧するには、PCやスマートフォンなどのデバイスとネット環境さえあれば、特別アプリケーションなどは不要です。またVRで映像を楽しむことも可能で、一層リアルで没入感のある空間を体験できるでしょう。

オンライン美術館の事例3選

有名美術館でも、実物の美術館をバーチャル化したオンライン美術館の導入が進んでいます。
代表的な事例を3つ紹介します。

森美術館 

(引用:https://www.mori.art.museum/jp/digital/03/)

森美術館では、新型コロナウイルス感染症の影響で開催が中止になってしまった「未来と芸術展」をMatterportで撮影しています。

北斎づくし

(引用:https://hokusai2021.jp/
※2021年の期間限定公開

葛飾北斎の生誕260年を記念して開催された特別展「北斎づくし」のバーチャル映像です。

この北斎づくしでは、声優の町田啓太さんを起用した音声ガイドを有料で導入しています。オンライン美術館の収益化を実現した新しいビジネスモデルの誕生に注目が集まっていました。

ホロコースト展

引用:https://www.soka.ac.jp/assets/static/special/holocaust/

人類が20世紀に経験した悲惨な歴史であるホロコーストの現実を後世に残すため、開催されたホロコースト展もバーチャル化しました。
作品の説明テキストや動画も挿入されており、学習コンテンツとしても質の高いバーチャル映像が完成。音声ガイドもあるため、五感すべてで展示を楽しめます。

オンラインで発信することで、世界中にコンテンツを届けられるという魅力もあります。

オンライン美術館をまとめて見れるサイト3選

さまざまな楽しみ方があるオンライン美術館。
この美術館をまとめて見ることができるサイトを3つご紹介します。

3D Museum!

(引用:https://adyell.jp/

3D Museum!は、Matterport(マーターポート)技術で制作した映像が集約されたサイトです。
美術館博物館だけでなく、歴史的建造物や観光施設なども掲載されているため、時間を忘れて映像に釘付けになってしまいます。

那須ステンドグラス美術館
(引用:https://adyell.jp/

4K高画質を使って実際の美術館をそのまま再現したハイクオリティーな映像をぜひ一度のぞいてみてください。
(会員登録不要・入場料無料)

Google Arts & Culture

(引用:https://artsandculture.google.com/?hl=ja

Google Arts & Cultureは、Googleが運営しているサイトで、世界中の文化施設やアーティストと協力し、アートを保存し世界中に発信することを目的としています。

Googleストリートビューでバーチャルツアーもできるため、オンライン上で世界旅行を体験している気分になれることでしょう。

HASARD

(引用:https://wam-hasard.com

HASARDは、画像と動画を用いて制作しています。

コンテンツ数も多く、また世界中の作品が掲載されているため飽きることなくアートに触れることが可能です。

オンライン美術館の制作フロー

オンライン美術館の制作には、現実世界をデジタル化できる技術「Matterport(マーターポート)」を利用します。
Matterportでどのようにオンライン美術館を作るのか5つのステップで解説します。

STEP
打ち合わせ

プランナーと、撮影場所の打ち合わせ日程調整を行います。
美術館の撮影では著作権問題など、撮影してはいけないエリアや作品、価格などを決めていきます。

STEP
撮影

カメラマンが撮影場所に伺い、撮影を行います。
撮影場所の規模にもよりますが、基本的にカメラマンは1名、撮影時間は2~3時間程度です。

STEP
編集

撮影で完成したデータを編集していきます。撮影ポイントの選択・見せたくない場所のぼかし・ECサイトや動画リンクの埋め込みなど、より充実したコンテンツになるよう仕様書に沿ってデータを完成させていきます。

STEP
納品

完成したデータは、URLにて納品いたします。

STEP
データ活用

発行されたURLはホームページやSNSへの掲載など活用方法は多岐にわたります。

新時代の美術館「オンライン美術館」の今後に注目!

オンライン美術館では、これまでにない美術館の楽しみ方を実現しています。
今後は、オンライン美術館での収益化やオリジナルシステムなどさまざまな新システムが登場すると予想されます。

弊社は、美術館博物館のバーチャル化を得意としており、多数の実績があります。
美術館のオンライン化を検討している方はぜひお気軽にご相談ください。

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Advalay編集部
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