【プロが徹底解析】バーチャルツアー作成ソフト7選!選び方も解説

多數のバーチャルツアー作成ソフトのうち、どのソフトが自社に最適かわからず迷っていませんか?

バーチャルツアーの作成ソフトを選ぶ際は、3Dスキャンやステッチングの品質やカスタマイズの種類など見るべき重要なポイントがあります。

このポイントを知らずにツアーを作成してしまうと、完成形が自社の希望とは異なり、再作成の手間やコストが発生してしまった事例もあるようです。

そのため、本記事ではバーチャルツアーを1,500以上作成した経験があるプロ目線で、バーチャルツアーの作成ソフトを徹底比較します。選び方や機能を解説した上で、もっともおすすめしたいツールとその理由も公開しているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
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バーチャルツアー(パノラマツアー)とは

バーチャルツアーとは、現実に存在する空間をオンライン上で仮想的に体験できるようにしたものです。

3DCG、写真、映像、音声などのテクノロジーを組み合わせることで、現実の建物、美術館、博物館、また観光地などあらゆるものを再現します。

ユーザーは、オンライン上に公開されているバーチャルツアーでへ、24時間いつでも仮想的にその場所を体験できるようになります。

バーチャルツアー作成ソフトの選び方

バーチャルツアーの作成ソフトを選ぶ際は、下記の3つのポイントを意識することが重要です。

  • 3Dスキャンとステッチングの品質
  • 豊富なカスタマイズ機能が搭載されているかどうか
  • 使いやすさと価格設定

一つずつ詳しく解説していきます。

3Dスキャンとステッチングの品質が高いかどうか

バーチャルツアーの作成ソフトを選ぶ際に、非常に重要なのは「3Dスキャンの正確さ」と「ステッチング」です。

ステッチングとは、画像をつなぎあわせる仕組みのことを指します。

バーチャルツアーを作成する際は、360度カメラで撮影した複数の映像をステッチングでつなぎあわせることで、シームレスな映像を作成できます。
そのため、3Dスキャンとステッチングの品質が低いと、バーチャルツアー特有の没入感や鮮明な空間体験が実現できなくなるケースもあります。

3Dの精度やステッチングの品質を判断する際は、実際のバーチャルツアー映像を見てみると良いでしょう。その映像内で、ウォークスルーがスムーズに進まない場合や、空間がぶれてしまっているようなツールは、理想のツアーを作成しにくいでしょう。

豊富なカスタマイズ機能が搭載されているかどうか

バーチャルツアーには、単純に空間をバーチャル化したものだけでなく、データ内にカスタマイズ編集が行われているものも多く存在します。

たとえば、テキストや画像・動画・PDF・資料など追加のコンテンツを埋め込むことで、よりユーザーニーズにマッチするバーチャルツアーを提供できます。

バーチャルツアーを、活用目的やブランディングに合わせて、柔軟に調整・編集することで、空間やブランドの世界観や詳細な商品・サービス情報まで表現できます。

使いやすさと価格設定

バーチャルツアーの作成ソフトを選ぶ際は、映像の美しさだけでなく、ソフトの使いやすさも重視する必要があります。

画像や動画に比べると、バーチャルツアーの認知度や普及率はまだ高くありません。

そのため、はじめて見たユーザーでも、少し使い方説明を見れば、すぐにツアーを楽しめるような簡単な操作性になっているかを確認しましょう。

また、価格もソフト選びでは重要な要素です。サービスによっては、無料で体験できるものもありますが、費用が安すぎると十分なサービスを受けられないケースもあります。

またバーチャルツアーの作成だけでなく、ツアーを保管するためのクラウド費用が発生するサービスも多いため、事前にトータル料金を確認しておきましょう。

バーチャルツアー作成ソフトおすすめ7選

バーチャルツアーのおすすめ作成ソフトを7つご紹介します。

それぞれ特徴・機能、推奨業界、使いやすさ、価格を下記の表で比較しているので、ぜひ選ぶ際の参考にしてみてください。

1. Matterport

Matterport(マーターポート)は、バーチャルツアー作成ツールの中でも代表的で、多くの業界業種で導入されています。

アメリカのMatterport社が提供するサービスで、日本にも代理店が複数社存在しているため、サポートも受けやすいのが特徴的です。

Matterportが生成する3Dモデルやウォークスルーの精度は非常に高く、ユーザーにリアルな疑似体験を提供できます。またカスタマイズや編集機能も豊富であるため、自社のツアー活用目的にあわせてオーダーメイドでデータを改善できるのも美点です。

Matterportの詳細は「Matterportとは?3つのメリットや活用事例を徹底解説」にて、詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。

2. Theta 360.Biz

Theta 360.Bizは、RICOHが提供するTHETAシリーズのツールです。

THETAシリーズの中でも、法人向けに開発されたクラウドサービスであり、だれでも簡単にバーチャルツアーを作成できるのが特徴的です。

THETAカメラは非常に軽量なため、携帯性も高いツールです。

不動産・建築など幅広い業界で導入が進んでいます。

3. PANOCLOUD360 

PANOCLOUD360 は、ユーザーがパノラマ写真をアップロードすることで、独自のツアーを作成できます。

このツールは、不動産業者や観光施設など、写真を中心にしたシンプルなバーチャルツアーを作成したい人や企業に適しています。

PANOCLOUD360 は、統合された分析機能やカスタマイズオプションも提供しており、ユーザーがツアーのパフォーマンスを把握し改善できます。

4. Touemake

ツアーメイクは、バーチャルツアーを作成するためのオールインワンソリューションです。

ユーザーはビデオや静止画を組み合わせ、インタラクティブで魅力的なツアーを作成できます。このツールは、イベント主催者や博物館、学校など、教育やエンターテイメント分野でバーチャルツアーを活用したい人や組織に最適です。

ツアーメイクは、自動再生機能やリンク埋め込み機能など、ユーザーエンゲージメントを高める機能も提供しています。

5. Pano2VR

Pano2VRは、不動産や博物館、ランドマークまでさまざまな施設のバーチャル化を可能にするツールです。

「パッチモード」を使用すると、三脚や画像の欠陥を除去してくれるのも魅力の一つです。

レタッチが容易にできるため、イメージ通りのツアーを作りやすいツールといえます。

また、情報ポップアップやサウンド、ビデオなどのさまざまなインタラクティブな要素を埋め込めるため、ユーザーの満足度も高まりやすいでしょう。

6. iStaging

iStagingは、インタラクティブなバーチャルツアーを作成するための総合的なプラットフォームです。

不動産業者、インテリアデザイナー、不動産開発者など、ビジュアル重視の業界で活動する企業に最適です。

iStagingは、360度写真やビデオ、3Dモデルの組み合わせによる魅力的なツアーを作成できます。

また、リアルタイムのコメントやビューアの統計データなど、コラボレーションと分析の機能も提供しています。

7. EYESPY360

EYESPY360は、不動産マーケティングのプラットフォームです。

同社が提供するライブ配信ツールと連携することで、最大15名のリモートライブ・ビューイングを実施できます。

また、事前に録画したガイド付きでツアーを公開することも可能なため、さらに充実した情報を提供できます。

迷ったら「Matterport」か「Theta 360 Biz」

ここまでツールを比較してきましたが、結局どれが自社にマッチしているかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そんな方には「Matterport」か「Theta360Biz」の利用をおすすめします。

理由としては、この2つのサービスはサポート体制がかなり手厚いからです。というのも、バーチャルツアー作成ソフトの多くは海外のサービスであるため、説明書が英語だったり、問い合わせ先が海外になる可能性もあります。

ツアー作成時のコミュニケーションを円滑にしたいという方は、上記の2サービスがおすすめです。また制作費に関しても、住宅1棟程度の施設であれば5〜10万円とリーズナブルな価格で依頼できるのも魅力の一つです。

MatterportとThetaの比較については、下記の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

バーチャルツアーの作成方法

バーチャルツアーは次の手順で作成します。

  1. ヒアリング
  2. 撮影
  3. 編集
  4. 納品

依頼先によっては、作成方法が異なる可能性もありますが、一般的な手順をご紹介します。

1. ヒアリング

この段階では、なぜバーチャルツアーを導入したいのか、誰に届けたいのかを明確にする必要があります。

それにより、撮影する規模や、オリジナルカスタマイズの内容を決めていきます。その後、実際の制作にかかる日数や費用をお見積りすることになります。

2. 撮影

撮影エリアを 360 度カメラで撮影していきます。カメラは通常、あらゆる角度から撮影を行います。撮影前の準備としてはエリアの整理整頓や、撮影中の現地の環境を整えておくことなど、制作側と依頼側で入念な打ち合わせが大切です。

3. 編集

各制作ソフトに違いはありますが、基本的には撮影したデータを制作ソフトにインポートしてステッチングを行います。

テキスト、音楽、画像、動画などのインタラクティブな要素を追加します。

事前に決めた内容から変更したい場合などは早めに制作側に伝えることが必要です。

4. 納品

各サービスや編集内容に差はありますが、3日から14日程度で初稿されるものが一般的です。また納品形式ですが、URLを納品するものや、HTMLコード、ファイルなどもあります。

各サービスが異なる納品形態の為、事前に確認しておくことが大切です。

バーチャルツアーに関するよくある質問

Q. バーチャルツアー作成は無料?

バーチャルツアーの作成は基本的に有料です。

バーチャルツアー作成を外注すると、撮影費用・クラウド保管費用・交通費が発生します。

ただし、クラウドの利用料はお試し無料プランがあるサービスも多いため、カメラさえ持っていればお試し利用できるケースもあります。

まずは、雰囲気だけ知りたいという方は、無料でサービスを試してみるのも良いでしょう

Q. バーチャルツアーは自作できる?

バーチャルツアーは、自作も可能です。

自社で作成する場合は、空間をスキャンするためのカメラ、スキャンしたデータをアップロードし3Dモデルを生成するためのプラットフォームに契約する必要があります。また3D撮影は、写真や動画と撮影方法が異なるため、事前に撮影方法をマスターしておかないと現場でトラブルが発生する可能性もあります。

そのため、質の高いツアーを作りたい場合は、プロに依頼するのが確実です。

また、バーチャルツアーに使うカメラを購入すると、最低でも数十万はかかります。
一方、外注する際は、モデルハウス程度の空間であれば10万程度で制作できるため、費用をあまりかけたくないという方も一度外注してみるのも良いでしょう。

バーチャルツアーの作成ソフトは活用目的にあわせて最適なものを選ぼう!

どのバーチャルツアー作成ソフトを利用するかは、主にお客様のニーズと目的によって決まります。

作成ソフトを選び間違えると、理想としているツアーが生成できないケースもあります。

「確実に高品質なツアーを作り、作成し直しを防ぎたい」
「バーチャルツアー作成スキルの習得に避ける時間がない」
「ツアーを最大限に有効活用する方法が知りたい」

上記のようなお悩みや希望がある場合は、1施設のバーチャル化であれば内製化と外注で費用は大きく変わらないため、まずはプロに依頼することをおすすめします。

弊社は、MatterportやTHETAを使ったバーチャルツアーの作成実績が1,500施設以上あります。

これまでの作成経験やノウハウをもとに、貴社の課題を解決できるバーチャルツアーを作成いたします。不要な営業活動はいたしませんので、まずはお悩みをお気軽にご相談いただけますと幸いです。

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Advalay編集部
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