【ECサイトと実店舗】自社に合うのはどっち?選ぶ手順とメリット・デメリットを解説
- 「ECサイトと実店舗どちらが自分のビジネスに合っているのかわからない…」
- 「店舗ビジネスで赤字を出したくない」
- 「ECサイトと実店舗をうまく連携して売上を上げたい」
そこで今回は、ECサイトと実店舗それぞれのメリットデメリットを整理し、さらにECと実店舗が連携した「バーチャル店舗」についても詳しくご紹介します。
私たちは、3Dの空間撮影を行っており、これまで幅広い業界のバーチャル店舗作成、売上UPのサポートをさせていただいております。その知識と経験をもとにより詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ECサイトと実店舗の違い
ECサイトはインターネット上で運営されるオンラインプラットフォームであり、顧客はウェブブラウザやモバイルアプリを通じて商品を閲覧・購入します。
一方、実店舗は物理的な場所に存在し、顧客は店舗に足を運んで商品を直接購入します。
コスト面ではECサイトが有利な一方で、実店舗は通りすがりの顧客や地域に根ざしたビジネスに強いのが特徴的です。
次章で、さらに詳しくメリットとデメリットを見ていきましょう。
ECサイトのメリット・デメリット
まずは、ECサイトのメリットとデメリットについて解説していきます。
手軽に構築できるだけでなく、多くの美点があるため、自社ビジネスにマッチしそうかどうかも考えながら読みすすめてみてください。
メリット
ECサイトのメリットには、下記があげられます。
- 時間や場所の制約がない
- 店舗運営コストを削減できる
- 商品の販売数に制限がない
- パーソナライズされた体験を提供できる
- SNSやデジタル広告などオンラインマーケティングとの相性がよい
- カスタマーレビューをその場で閲覧できる
時間や場所を選ばず、大量の商品を販売できるECサイトは「コスト削減」の面で、実店舗よりも圧倒的に有利です。
また、ECサイトから公式Webサイトやレビューなど、検討材料となる媒体に簡単にアクセスできるのも特徴的です。
多くの情報が閲覧できることで、購買の意思決定をサポートできるため、販売員の手間をかけることなく購買につながりやすくなります。
デメリット
ECサイトのデメリットは、下記のようなものが代表的です。
- 商品を目で見て試す機会がない
- 商品の配送に手間と時間がかかる
- セキュリティリスクがある
- 実店舗のような買い物の楽しさや社交性が不足する
- 競合サイトとの差別化が必須
- 問い合わせや返品・交換の対応が煩雑になる
ECサイトでは、直接商品を手に取ってもらえないことや目の前の顧客「一人」に対して接客できないことがデメリットとなるでしょう。
またかなり多くのECサイトが世の中にリリースされているため、競合サイトに負けないような付加価値やマーケティング戦略が重要となります。
実店舗のメリット・デメリット
実店舗のメリットとデメリットをそれぞれ解説します。
メリット
実店舗のメリットをまとめます。
- 直接商品を目で見れるため購買意欲が上がる
- 即時購入・返品・交換できる
- 地域の顧客に特化したマーケティングが可能
- 試着できる
実店舗の魅力はなんといっても、商品を直接体験できることでしょう。画面越しに見るのと、直接触ったり身につけてみるのとでは購買意欲に大きな差ができます。
また商品がほしいと思ったその場で受け取りできるため、緊急時などの購入される可能性のある商品とは相性が良いでしょう。
デメリット
実店舗には、下記のようなデメリットが存在します。
- 地理的制約
- 開店時間の制約
- 家賃・人件費・光熱費など運営コストが高い
- 在庫管理に手間がかかる
- 混雑や列待ちなどのストレスが発生する
実店舗を持つには、多くの初期費用・運営費用が発生します。
また、運営時間も限られるため、限定された時間と場所で確実に売上を伸ばす施策を打つ必要があります。
自社ビジネスに合う販売方法の選び方
メリットとデメリットは理解したけど、自社ビジネスにはECサイトと実店舗結局どちらが向いているのか迷っている方もいるのではないでしょうか。
そこで自社ビジネスにあう販売方法の選び方を5ステップで解説します。
1.目標と戦略を明確化する
まずは、自社の目標と戦略を明確にすることが重要です。
売上拡大、市場シェアの獲得、ブランド価値の向上など、具体的な目標を設定しましょう。
また、自社の戦略や競争優位性を考慮し、どの販売方法が最も効果的かを検討します。
2.ターゲット顧客を分析する
自社のターゲット顧客を詳しく分析しましょう。
年齢層、性別、地理的な制約、購買行動など、顧客の特徴を把握します。
また、顧客のニーズや嗜好、購買パターンを把握することで、最適な販売方法を選択する手助けとなります。
3.競合環境を調査する
競合他社の販売方法やマーケティング戦略を調査しましょう。
競合他社がどのような販売チャネルを利用しているか、どのような成果を上げているかを把握します。これにより、自社の位置づけや差別化のポイントを見出し、適切な販売方法を選ぶことができます。
4.予算とリソースを確認する
自社の予算とリソースの状況を確認しましょう。
ECサイトの構築や運営、実店舗の開設や維持には費用と労力が必要です。
特に実店舗を運営する場合は、家賃や人件費など多くの費用が発生するため、予算を確保できるか確認しましょう。
5.ECサイトと実店舗の連携の可能性を考える
ここまでの手順を進めた上で、必ずしもECサイトと実店舗どちらか一つを選ぶ必要はありません。
両者を統合してオムニチャネル戦略を展開することで、顧客により充実したサービスや選択肢を提供できます。
自社のビジネスモデルや顧客ニーズに合わせて、ECサイトと実店舗をどのように連携させるかを検討しましょう。
またほかの販売チャネルと連携するのも良いですね。
ECサイトと実店舗の連携を成功させるポイント
ECサイトと実店舗は、どちらか一つを運営するよりも連携することで大きなシナジーを期待できます。
連携時、オペレーションをスムーズにし、売上につなげるためのポイントは次の3つです。
- 顧客情報と商品データは一元管理する
- 統合的なマーケティングプロモーションを展開する
- 複数の販売チャネルを展開する
一つずつ詳しく解説するので、ぜひ実践してみてください。
顧客情報と商品データは一元管理する
ECサイトと実店舗を連携させるためには、顧客情報と商品データを一元管理することが重要です。
顧客の購買履歴や嗜好、連絡先情報を統合的に管理することで、顧客に対してよりパーソナライズされたサービスを提供できます。
また、在庫情報や商品データも一元管理することで、オンラインとオフラインの販売チャネルでの在庫調整や商品情報の正確性を確保できるでしょう。
顧客情報と商品データの一元管理は、スムーズな連携と効果的な顧客対応を実現するために欠かせないポイントです。
統合的なマーケティングプロモーションを展開する
オンラインとオフラインのマーケティング活動を連動させ、顧客の購買体験を一貫して強化します。
たとえば、ECサイトでのキャンペーンやクーポンを実店舗でも利用できるようにしたり、反対に実店舗でのイベントの特典をECサイトでも活用する方法があります。
統合的なマーケティングプロモーションを展開することで、顧客はより幅広いサービス特典を受けられるので他社との差別化にもつながります。
複数の販売チャネルを展開する
ECサイト、実店舗どちらかのチャネルに依存するのではなく、複数の販売チャネルを運営しましょう。
チャネルはECサイトと実店舗に限定せず、顧客の好みやニーズにあわせて最適なものを選定することで、利便性や選択肢を拡大できます。
たとえば、SNSを運用し、商品やイベントのPRを行いながら、ECサイトのリンクを掲載しておけばSNSからの流入も見込めます。
また、VRやチャットボットなど最先端のデジタル技術を組み合わせれば、競合にはない自社オリジナルの付加価値を提供できるでしょう。
リアルとバーチャルが融合した最強ツール「バーチャル店舗」
ECサイトと実店舗以外の販売チャネルの選択肢として「バーチャル店舗(バーチャルショップ)」があります。
バーチャル店舗をうまく活用すれば、コストを抑えながら、実店舗での「ショッピングのリアル感」も演出できます。
大手のアパレルショップや雑貨店でも導入されている注目のアイテムのため、ぜひ参考にしてみてください。
バーチャル店舗とは?
バーチャル店舗(バーチャルショップ)は、物理的な店舗の代わりにデジタルな環境で商品やサービスを提供する販売形態です。
一部のバーチャル店舗では、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などの技術を活用して、より没入感のあるショッピング体験を提供することもあります。
バーチャル店舗の利点は、地理的な制約を受けずに商品にアクセスできることや、24時間いつでも利用できることなどです。また、コスト削減や在庫管理の効率化などの経済的な利点もあります。
ECサイトの手軽さやほかの媒体を一元管理できるメリットと、店舗の雰囲気や世界観を楽しめる実店舗のメリットを併せ持った「最強」アイテムといえます。
バーチャルショップに関する詳しい情報は、下記の「バーチャルショップとは?メリットや3D技術を活用した有名ブランドの事例付き」で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
実店舗は今後なくなる?
バーチャルショップが普及すると、実店舗は今後なくなるのかと思う方も多いのではないでしょうか。
結論、実店舗は完全になくなるとは限りませんが、実店舗の役割や形態は変化する可能性があります。
たとえば、バーチャル店舗にはチャットボットを埋め込むことで、リアルタイムにショップ店員と直接的なコミュニケーションがとれます。
そのため、ECサイトでは実現できなかったリアルタイムでのコミュニケーションや商品確認をオンライン上でできるようになるため、実店舗の価値が低下する可能性もあります。
ただし、店舗の雰囲気や即時購入などバーチャル店舗には実現できない実店舗ならではの魅力は残り続けるため、今後も実店舗の必要性はあるといえるでしょう。
まとめ:ECサイトと実店舗をうまく使い分けて売上を伸ばそう!
ECサイトはオンライン上での販売を可能にし、実店舗は商品の実物確認や顧客体験を提供します。
ECサイト、実店舗、さらにバーチャル店舗の3つの販促ツールの違いについてまとめました。
ECサイト | 実店舗 | バーチャル店舗 | |
---|---|---|---|
販売場所 | ECサイト | 店舗 | バーチャル空間・ECサイト |
販売時間 | ◎ (24時間365日) | △ (営業時間内のみ) | ◎ (24時間365日) |
開業資金 | ◯ | △ | ◯ |
固定費 | ◎ (サーバー費などシステム利用費) | △ (家賃・光熱費・人件費など) | ◎ (データ管理費1500円程度のみ) |
コスパ | ◯ (0から自分でサイト構築する場合、 管理コストがかかる) | △ (人件費や家賃など、毎月費用がかかる) | ◎ (1度制作すれば追加費用はほぼなし) |
集客方法や対象 | オンライン上で世界中の人に集客 | 特定地域での集客がメイン | オンライン上で世界中の人に集客 |
決済方法 | ◯ オンライン決済 | ◎ 現地決済・オンライン決済 | ◯ オンライン決済 |
顧客対応方法 | チャットボット カスタマーセンター | 対面接客 ロボット | チャットボット カスタマーセンター |
商品の「リアルさ」 | △ | ◎ | ◯ |
ワクワク感 | △ | ◎ | ◎ |
ECサイトと実店舗それぞれのメリットを理解した上で、使い分けるもしくは連携する必要があります。またバーチャル店舗などのデジタル技術を活用することで、さらに販促を加速できるでしょう。
弊社は、360度カメラを使用したバーチャル店舗の制作実績があります。また、オフラインイベントやWeb制作・運営のサポートも可能ですので、販売チャネルや集客戦略にお悩みがある方はお気軽にご相談ください。