VR撮影をする4STEP!費用やおすすめの制作会社まで

「VR映像ってどうやって撮影するの?」
「VR映像の制作にはどれくらいの費用がかかる?」
「VR映像を上手に撮影する方法は?」

企業の商品・サービスの紹介やVR展示会、社内見学など、最近多くの場面で利用されているVR映像。集客効果の向上を見込めることから、興味を持っている方も少なくないでしょう。

しかし、マーケティングの一環として取り入れたくても、撮影方法や制作にかかる費用などがわからなければ判断できないはず。

そこで本記事では、VR映像を撮影する4つのSTEPや上手に撮影する方法、制作にかかる費用について解説します。これからVR・360度映像の利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
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VR映像とは?

VR映像とは、360度撮影できるカメラで撮った映像や、複数の映像を繋いで360度見られるように編集した映像のことです。映像内を360度好きな角度で見られるため、通常の動画にはない臨場感を味わえます。

また、没入感が非常に高く、まるで映像の中にいるような感覚になれることが特徴です。一般的に、VR・360度映像の撮影には、魚眼レンズを組み合わせた専用のカメラを使用します。

VR撮影とVR動画との違いは?

VR動画と聞くと、頭にゴーグルを装着しているものをイメージする方も少なくないでしょう。実際に、VR動画とVR・360度映像の大きな違いは、専用ゴーグルの有無です。

VR動画は、頭に装着するゴーグルを通して、動画内が自分の視点に合わせて動きます。高い臨場感を得られるものの、機械や設備が必要という点からあまり普及していません。

一方で、VR映像は、ゴーグルを使わずにマウス操作などで360度全方位を見られることが特徴です。映像自体の魅力や臨場感が伝えやすく、集客効果が高いとされています。

VR撮影した映像の活用事例3選

では実際に、VR撮影した活用事例を見ていきましょう。以下が主な3つの活用事例です。

  1. 医療現場
  2. 不動産物件の内覧
  3. 旅行体験

以上の3つについて解説していきます。

1.医療現場

1つ目は医療現場での事例です。VR技術は、医療現場での研修に革新をもたらしています。

医療研修用のVRプログラムでは、患者の診察や緊急医療の現場体験など、さまざまな医療シナリオを体験することができます。これにより、医師は患者への対応方法や急患の対処法、手術手技をリアルな臨場感で学ぶことが可能になりました。

映像だけでは得られない、現場に近い研修が行えるため、実践的なスキル向上が期待できます。さらに、VRは場所を選ばず利用できるため、遠方にいる医師でも手軽に研修に参加でき、時間や移動の制約を超えて学ぶことが可能です。

これにより、医師の技術向上をサポートし、医療の質を一層高めることができます。

2.不動産物件の内覧

2つ目は不動産物件の内覧での事例です。従来、不動産物件を選ぶ際には現地に足を運んで内覧を行い、複数の物件を見学するために多くの時間がかかりました。

しかし、不動産VRを活用することで、同じ場所にいながら複数の物件を効率よく見学することが可能になりました。VR技術を使用すれば、建物の内部だけでなく、外観や周囲の環境もリアルに体験でき、まるで現地にいるかのような臨場感を味わえます。

このような技術は、遠方の物件や時間の制約がある場合にも便利で、物件選びをよりスムーズに、また効果的に行えるようになります。

3.旅行体験

3つ目は、旅行体験の事例です。長期休暇や旅行を検討する際、実際に訪れる前にYouTubeで日本国内や世界各地を検索して確認することが一般的です。

しかし、VRを活用することで、写真や動画よりもさらに臨場感のある模擬旅行を体験できます。旅行会社で提供されているVRゴーグルを装着すると、希望する場所の映像を360度楽しむことができ、実際にその地を訪れる感覚を味わえます。

この技術は、持病を持っている人や高齢者など、旅行が難しい方々にも便利です。例えば、アフリカの大自然を360度で体験したり、イタリアの観光地を見学することが可能になります。VRを使えば、自宅にいながらも世界各地を旅することができ、旅行の選択肢を広げる素晴らしい体験が提供されます。

VR撮影は自分でできるの?外注するべきなの?

VR撮影を自分でするか外注するか迷うことがあると思います。そこで、それぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。

以上のメリットとデメリットについて見ていきましょう。

VR撮影を自分でするメリット

VR撮影を自分でするメリットには、いくつかの利点があります。まず、コスト削減です。外注する場合と比べて、機材の購入費や人件費を抑えることができます。

次に、自由度の高さが挙げられます。自分のアイデアを自由に表現し、オリジナリティあふれる作品を作成することができます。

また、学習の機会として、新しい技術や知識を習得することができ、スキルアップにも繋がります。さらに、迅速な制作が可能で、外注に比べて制作期間を短縮でき、素早く成果を出すことができます。

これらのメリットを活かして、効率的に高品質なVR映像を作り上げることができます。

VR撮影を自分でするデメリット

VR撮影を自分でするデメリットにはいくつかの課題があります。まず、専門知識が必要です。高品質なVR映像を作成するには、カメラ操作や映像編集、ステッチングなど、専門的な技術が求められます。

また、時間と手間がかかり、撮影から編集、完成まで多くの労力を必要とします。さらに、機材の購入費用が高額で、VRカメラや高性能なパソコンが必要になることがあります。

品質の安定性も問題で、プロの技術がないため、画質や音質にムラが生じる可能性があります。最後に、最新技術への対応が難しく、日々進化するVR技術に遅れを取ることもあります。これらの点を考慮する必要があります。

VR撮影を外注するメリット

VR撮影を外注するメリットは、いくつかの利点があります。まず、高品質な映像が得られることです。

専門的な知識と技術を持ったスタッフが、クオリティの高いVR映像を制作してくれます。自社で機材を揃える必要がないため、初期投資を抑えることができます。

次に、短期間で制作が可能で、プロのスタッフによる作業により、納期が大幅に短縮されることがあります。さらに、多様な表現が可能で、VR制作に必要な全ての作業を専門業者に任せることで、より高度な映像表現が実現できます。

また、最新技術の活用も魅力で、進化するVR技術や機材を導入している業者に依頼すれば、より魅力的なコンテンツが制作できます。

VR撮影を外注するデメリット

VR撮影を外注するデメリットにはいくつかの注意点があります。まず、費用が高いことです。

プロに依頼するため、自社で制作する場合に比べて費用が高くなることが多く、制作内容や規模によって費用が大きく変動します。次に、細かい指示が難しい点です。

専門用語や技術的な部分を理解するのが難しく、イメージ通りの映像が仕上がらない可能性があります。また、納期が遅れる可能性もあり、他の案件と並行して制作が行われる場合、納期が遅れることがあります。

事前に納期を確認し、余裕を持って依頼することが重要です。さらに、機密情報漏洩のリスクがあり、外部の業者に制作を依頼する際には、契約書で情報保護の取り決めをしっかり行う必要があります。

VR・360度映像を撮影する4つのSTEP

VR・360度映像が何かわかったところで、次は撮影方法をみていきましょう。一般的に、VR・360度映像の撮影は以下の4つのステップで行います。

以下でそれぞれの工程について詳しく解説するため、ぜひ参考にしてください。

プランニング

最初に行うのは、プランニングです。まずは、何のためにVR・360度映像を作るのかといった目的を明確にしましょう。

VR・360度映像は360度全てを見渡せるため、動画内の情報量が必然的に多くなります。その中で、いかにユーザーに対して内容を直感的に理解させ、リアルな体験を提供できるかが非常に重要です。

実際に、ユーザーにどのような体験をしてもらうかによって、映像の方向性は大きく異なります。良い映像を作るには、動画の長さや角度、周囲の様子など多くのことを考慮しなくてはなりません。

企画・構成がしっかりと立てられれば、後の工程が非常に楽になるため、時間をかけてじっくりとプランを練るようにしましょう。

撮影

プランニングが完了したら、実際の撮影に移ります。先述したように、VR・360度映像を撮影する際には、魚眼レンズを組み合わせた専用のカメラを使用します。

専用のカメラには以下の2つの種類があります。

  • 全天球カメラ:複数のレンズを搭載しており、360度全方位を1度に撮影可能
  • 半球カメラ:魚眼レンズを1つ搭載しており、球体の半分が撮影できる。後から編集で360度映像にする。

VR・360度映像の撮影に慣れていない場合には、1度で全方位撮影できる全天球カメラを使用するのがおすすめです。また、撮影の際には、没入感を高めるために撮影者が映り込まないように注意しましょう。

編集

撮影が完了したら、編集作業に入ります。良い映像を作るには、360度の映像撮影だけでは不十分であり、編集作業が必要不可欠です。

明るさの調整やブレの補正を行い、没入感を高める工夫を取り入れてみましょう。もちろん、注目度をあげるための編集も欠かせません。

また、編集作業で特に重要となるのが、撮影した動画をつなぎ合わせる『スティッチング』と呼ばれる作業です。専用の編集ソフトを使って、動画を繋ぎ合わせていきます。

スティッチングの完成度は動画のクオリティに大きく影響するため、こだわるようにしましょう。

公開

編集が終わったら、必要な部分に効果音やナレーションを追加して作業は終了です。効果音やナレーションは、映像の完成度をより高めるのに効果的ですが、多用しすぎると映像の没入感をなくしてしまうため注意しましょう。

あくまで、映像の完成度を高めることを意識して、必要な部分に追加することが重要です。

VR・360度映像を上手に撮影する方法

ここでは、VR・360度映像を上手に撮影する方法を紹介します。撮影方法がわかっても上手に撮影できなければ、映像の完成度は低くなってしまいます。

そのため、撮影の際には以下の2つを意識しましょう。

以下でそれぞれ詳しく解説していきます。

全ての被写体をレンズに収める

1つ目の方法は、全ての被写体をレンズに収めることです。360度カメラでは、視聴者が視点を選ぶため、自分は動かずにすべての被写体をレンズに収めることが重要です。

360度に被写体を捉えることで普段見られない、VR・360度映像ならではの映像が撮影できます。VR・360度映像の魅力を最大限にするためにも、全ての被写体をレンズに収めることを意識しましょう。

カメラを固定する

2つ目の方法は、カメラを固定することです。VR・360度映像では、映像に歪みやブレがあると一気に臨場感がなくなります。

また、ユーザーが映像を見て違和感を覚えると、VR・360度映像の魅力である没入感が一気に下がってしまいます。そのため、撮影の際には自撮り棒などを用いてカメラを固定し、映像に歪みやブレが発生しないように注意しましょう。

VR動画撮影する時の注意点3選

VR動画を撮影する際、注意することがあります。以下の3つに注意して撮影を行いましょう。

  1. 4K以上のカメラを使用する
  2. 視聴者の視点
  3. 機材の安全

以上の3つについて詳しく見ていきましょう。

1.4K以上のカメラを使用する

1つ目の注意点は4K以上のカメラを使用することです。高解像度カメラを使用することで、VR映像特有の広範囲な視野をカバーしながら、画質の劣化を防ぎ、細部まで鮮明に表現できます。

低解像度のカメラでは、特に視界の端でピクセルが目立ち、没入感が損なわれる可能性があります。4K以上のカメラを選ぶことで、視聴者に臨場感あふれる体験を提供し、よりリアルで印象的な映像制作が可能になります。

2.視聴者の視点

2つ目の注意点は視聴者の視点を持つことです。VR動画では、視聴者の視点を意識した構図作りが重要です。

視聴者は映像内で自由に視点を動かせるため、重要な情報は画面の中央に配置し、視線を自然に誘導する動きや配置を工夫することが求められます。例えば、音声や動きで視線を誘導する演出を加えると、視聴者が迷わず映像を楽しめます。

これにより、視聴者にとって没入感が高く、より効果的なVR体験を提供することが可能です。

3.機材の安全

3つ目は機材の安全を保つことです。VR動画撮影では、複数のカメラを同時に使用することが多いため、機材の安全管理が重要です。

特に、長時間の撮影ではカメラや機材が熱を持ち、温度上昇によるトラブルが発生する可能性があります。これを防ぐために、定期的に機材を冷却したり、撮影環境を適切に管理することが大切です。

また、予備の機材を用意しておくことで、万が一の故障時にも迅速に対応でき、撮影をスムーズに進められます。

VR・360度映像の制作にかかる費用

VR・360度映像の制作にかかる費用は、技術力が必要なことから高くなる傾向があります。しかし、企業のサイトを見ても値段が公表されていないことが多く、相場がわかりづらくなっています。

以下にVR・360度映像の制作にかかるおおよその費用をまとめました。

スクロールできます
項目費用
撮影費用5万円~30万円
編集費用5万円~50万円
3D・CG制作費用40万円~
音響・ナレーション費用3万円~10万円
ロケ費用(交通費、宿泊費など)実費分
キャスティング費用5万円~30万円

VR・360度映像の制作にかかる費用は、映像の目的や内容、依頼する会社によって異なります。そのため、上記の価格はあくまで目安として参考にしてください。

VR・360度映像で集客効果を高めたいなら制作会社へ依頼しよう

VR・360度映像で集客効果を高めたいなら制作会社へ依頼するのがおすすめです。本記事で解説したように、プランニングから公開までを自社で担当すればVR・360度映像を撮ることはできます。

しかし、VR・360度映像の撮影には高い技術力が必要であり、撮影や編集に使う機材を揃えるのにも高い費用がかかります。結果的に、自社で行うよりも制作会社へ依頼した方がメリットが大きくなることも多いです。

そのため、VR・360度映像で集客効果を高めたいなら制作会社へ依頼しましょう。

VR・360度映像の撮影なら株式会社Advalayにおまかせ

VR・360度映像の撮影なら株式会社Advalayにおまかせください。

1,800件を超える映像を制作した実績とノウハウがあるため、お客様の課題にあわせた映像の制作が可能です。VR・360度映像を用いた集客に興味がある方は、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

本記事では、VR・360度映像を撮影する4つのSTEPや上手に撮影する方法、制作にかかる費用について解説しました。VR・360度映像をうまく活用できれば、集客効果の向上を見込めます。

VR・360度映像の撮影に挑戦したいという方は、本記事の内容をぜひ参考にしてみてください。また、より集客効果を見込むなら、制作会社へ依頼することがおすすめです、

VR・360度映像を用いた集客に興味がある方は、株式会社Advalayにお気軽にお問い合わせください。

本記事があなたのお役に立てることを願っております。

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Advalay編集部
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